一気に秋がやってきましたもみじ

夏の終わり(8月24日)のレポです。

 

第二回 双蝶会へ目

若手の中村歌昇丈、種之助丈の勉強会。この日の会場は銀座の呉服屋さん主宰の鑑賞会もあり素敵な着物の着こなし率が高い。そして歌舞伎役者の方が客席にいらっしゃるのもお見かけしました。歌舞伎座ではあまりないような…。

 

演目は「菅原伝授手習鑑」から「車引」「寺子屋」

昌泰の変(菅原道真が藤原時平の讒言により太宰府に左遷された事件)をモチーフに描かれた人形浄瑠璃、歌舞伎の傑作です。

 

「車引」の三つ子が三人揃いで着ている紫の格子は童子格子という文様。童子格子は大江山の酒呑童子の意匠から名づけられた名称で、太い筋のそれぞれの脇に細い筋を1本添えた格子で子持ち格子…、なんですが、子供であることを強調する意味で紫×白の太縞格子も童子格子というようです。襦袢は名前にちなんで、松王丸は白地に松、梅王丸は赤地に梅、桜丸は赤地に桜。

「寺子屋」の松王丸の雪持ち松に鷹の羽織と着付の装束は、現行のものは総て刺繍でつくられています。数多ある歌舞伎の衣裳製作の中で最も手間と技術を要するものなのだそうです。雪持ち松の意匠は、雪の重みに耐える松が松王丸の心情をあらわしています。

 

どちらも見慣れた演目ですが、若手がやるとまたフレッシュな感じだな〜と思っておりました。が…、「寺子屋」の梅枝の千代がでてくると、空間がグッと重厚な歌舞伎になった!という。。。佇まいと間合いでしょうか。梅枝丈の実力をあらためて知りました。

 

公演のあと、きもの勉強仲間の方が主宰してくださった「プチ着物で歌舞伎」ならではの茶話会がありました。ホテルグランドアーク半蔵門のカフェのオレンジチョコレートケーキが美味しかった〜♪ 甘くてほんのり苦いというのが好み。

 

中村時蔵丈と中村梅枝丈とカメラ

「演目の解釈について話し合うことがあるのですか?」などなど、不躾な質問もさせていただいたのですが…、真摯にお答えいただきました。

 

歌舞伎の楽しみ方は人それぞれですが、演目より役者とその成長をみることが何より楽しみの方が多いように思います。萬屋さんにご縁のある方からのお声がけでございますが、あらためて近しいところでお話させていただいたことに感謝いたします。

 

梅枝丈よりハワイのお土産も頂戴いたしました♪ ありがとうございました(〃∇〃)ドキドキ

 

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