祇園祭(7月14日) 祇園神と八坂神社 長刀鉾の稚児行列 / 2016年祇園祭 その12 のつづき(^-^)/

祇園祭の京都滞在3日目。この日の最高気温は27℃。心地よい風もあって歩きやすい日和でした♪

「太子山」

太子山の会所となっているのは、京都市有形文化財に指定されている秦家住宅。蛤御門の変で焼け今の家屋は1869年(明治2年)に建てられたもの。緋色の和傘と緋毛氈が会所前に用意されていてなんとも風情がある佇まい。
秦家は江戸時代からつづいた薬種業。初代松屋與兵衛は小児薬「竒應丸」の製造販売の元祖といわれています。「竒應丸」といわれてもピンとこなかったのですが、関東でいうところの「宇津救命丸」のようなものなのだそうです。
竒應丸の成分は、麝香・黄牛・龍脳・オケラ・ニンジン・沈香などの生薬。効能は、虚弱体質、ひきつけ、嘔乳、夜泣、疳の虫など。
天秤で担ぐ茶席セットの荷茶屋。風炉釜、水指、茶碗、茶杓などが2つの箱に収まっています。江戸時代は山鉾巡行の間に茶席を設けお茶を振る舞ったとされています。この荷茶屋は2013年に復元新調したもの。

太子山は、聖徳太子が祀られています。聖徳太子が四天王寺建立のために自ら山にはいって良材を求めた逸話から、他の山は松の木を建てていますが、こちらは杉の木です。

粽にも杉の葉がついています

会所には巡行でつかわれる、懸装品が展示されています。


懸想品に掛かっている七宝に組まれた組紐と山の四隅につけられる角房掛けの今にも飛び出しそうな金の龍が特徴。

前掛けの「阿房宮」は秦の始皇帝の宮廷が織りだされています。1999年(平成11年)に龍村美術織物が復元新調。見送りの「波龍」は2002年に龍村美術織物が復元新調。


祇園祭レポ、つづきます(^-^)/

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