祇園祭(7月13日) きもの文化検定 函谷鉾の会所拝見とお囃子♪ / 2016年祇園祭 その8  のつづき♪

13日は宵宵宵宵山。夜は涼やかな風が通り、人通りもそう多くありません。そぞろ歩きが気持ちよいドキドキ

夜の山鉾巡りが良いのは、駒形提灯の灯りです。「月鉾」の駒形提灯の文字は薄墨色で何とも魅かれました。この時は月鉾でお茶席を催されていて会所拝見できず。月鉾では江戸時代に町内の豪商の岩城九右衛門が宵山の早朝に朝茶事を行なった記録があり、その名残りなのかもしれません。駒形提灯が灯る中でもお茶席、何とも風情がありますね。


日中に挽き初めをした、船鉾と岩戸山のある新町通りへ。
祇園祭(7月13日) 船鉾と岩戸山の挽き初め♪ / 2016年祇園祭 その6  ←日中の様子

夜の通りに駒形提灯に灯された「船鉾」。駒形提灯で隠れていますが、鉾が船の形をしています。神功皇后の三韓征伐の軍船に由来。

応仁の乱より昔、祇園祭には、神功皇后ゆかりの出陣の鉾と凱旋の鉾があったと伝わり、船鉾は出陣の鉾。凱旋の鉾は1864年(元治元年)に焼失した大船鉾ですが、2014年(平成26年)に後祭の殿として復活。

船鉾に搭乗しました♪

格子天井画は江戸時代に描かれたもの。20枚の四季草花丸紋で毎年1枚が選ばれ拝観券の図案につかわれます。

船首の鷁を鉾からみた後姿! 大海原を悠々と渡っていけそうです。

天水引の刺繍の重厚感が素晴らしい〜。意地の悪そうな目つきの鳳凰ですね(^_^;)

船鉾の由来については、浴衣美人が説明してくださいました♪

船鉾は朱塗りの高襴が張り出していて、そこに囃子方が乗っているのが優雅。

櫓の高覧下の下水引は西村楠亭による下絵の「金地雲龍の厚肉入刺繍」。龍の眼には玻璃という石がはめられています。水引は鳳凰、麒麟の刺繍。見送りの大舵は狩野派の鶴澤探泉下絵による、右舷に昇り龍、左舷に下り龍の綴錦織「黒漆塗青貝螺鈿」。夜目にはビニールがかかっていると反射で見えず、山鉾巡行のレポに期待してください!


「岩戸山」は天の岩戸の説話をあらわした曳山です。巡行では、くじ取らずで22番目。

鉾への搭乗は会所の2階の渡り廊下を通りますが、岩戸山は山なので、下からハシゴであがります。

おお〜、臨場感があって良い感じ

岩戸山のご祭神の天照大神は男性。鶺鴒とともに屋根裏にもいらっしゃいました。この鶺鴒図は今尾景年の弟子であった中島華鳳筆

屋根先の裏には今尾景年による「極彩色四季草花図」。この製作中に景年は亡くなり、中島華鳳に引き継がれました。

ぞうりの一脇の脇坂一之さんにご案内していただきました。


旅先の夜は長く、この後は路地裏のBARで飲み♪
そして翌朝からは懸装品がつくられる現場へ工房見学です。

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