「江戸絵画への視線 〜 岩佐又兵衛から江戸琳派へ 〜」が山種美術館にて開催中(〜8月21日まで)

鈴木其一「四季花鳥図」◇山種美術館蔵  (撮影許可スポットです♪)


徳川幕府がもたらした泰平の世の江戸時代は、町人が台頭しそれまで特権階級のみであった芸術の世界が大きく華開きます。

作者不詳 「竹垣紅白梅椿図」 ◇山種美術館蔵


山種美術館の創立者である山崎種二氏は、米問屋に奉公していた時代に酒井抱一に魅かれ、いつか財をなしたら抱一の絵画を手に入れようと思っていたのだそ う。ですがはじめて購入した抱一の絵は実は贋作であったために、今現在生きている人の作品ならば間違いはないだろう…という考えから、近現代の日本画家の パトロンとなり作品蒐集へとなっていったとのこと。そんないきさつがあるなかで、集められている江戸絵画は吟味され大切に保管された良質のコレクションと なっています。

酒井抱一「飛雪白鷺図」◇山種美術館蔵

抱一の絵は、とにかく色が美しい(お金があったからかな…)

そして鳥も上品である


酒井抱一「秋草鶉図」◇山種美術館蔵


伊藤若冲「伏見人形図」◇山種美術館蔵


印象深かったのはこちら。
岩佐又兵衛「官女観菊図」 ◇山種美術館蔵


荒木村重の子であるといわれる、浮世絵の祖、岩佐又兵衛。歌舞伎にでてくる「吃又(どもまた)」のモデルでもあります。描く人物は豊頬長頤(ほうきょうちょうい) といわれる豊かな頬と長い顎が特徴。

袴のシワ

袿の文様や質感も


山種美術館の魅力は、このクリアなガラスケースによる展示

日根対山「四季山水図」 ◇山種美術館蔵


山種美術館のカフェ椿でいただける青山菊家がつくる展覧会にちなんだ上生菓子。


夏の暑い1日、美術館でゆったり涼やかに過ごす。
おすすめでございます♪

※ 青い日記帳×山種美術館 ブロガー内覧会にて撮影。「きものカンタービレ♪」への掲載許可をいただいております。

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