第50回日本伝統工芸染織展が日本橋三越にて開催中(~16日まで)

年に3回ある日本工芸会の公募展の中の染織部門。保護育成と新たな展開を目的として開催されているとのことですが、きものを着る側としても見る眼を養う貴重な機会となっています。


染織好き、つくり手に興味津々の私にとっては、最高のテーマパークドキドキ
初日は研究会、懇親会があるので、多くの作家の先生方にお目にかかれるチャンスなのです♪
お会いできなかったり、お写真をお願いするタイミングを逃してしまった先生方がたくさんいらっしゃるのですが…、お願いできた先生方をご紹介します。

アッツシ織の貝澤雪子先生とカメラ
帯「アッツシ」
昨年の秋、古代織産地連絡会の自然布ツアーで二風谷の方々には本当にお世話になりました。記憶と心に残る素晴らしい旅でした。(足は怪我しましたけど…^^;)
貝澤先生のお嬢さまの関根真紀さんとも再会!嬉しかった~(〃∇〃)ラブラブ
ダイナミックに樹皮を剥ぎ糸をつくり身体をつかって織られるアッツシ。素朴で力のある布です。
でもこの作品は、とても洗練されていて繊細でした!でも自然の力がしっかり感じられる。良い帯ですー。


友禅作家の四ツ井健先生とカメラ
友禅着物「急流」
ダイナミックな構図で勢いある水の流れと内包する空気までがみえるようです。写真映えしますー。


染織作家の香月美穂子先生とカメラ
浮織帯「煌めく星たち」
これは写真でお伝えするのが難しい! スウェーデン刺繍を思わせるのですが浮織。よくみているとユラユラするような気がするのが不思議…。そしてまたその秘密をお聞きし損ねた!


海老ヶ瀬順子先生とカメラ
穀織着物「鈴の音に」
鈴の音色が聞こえてきそう!とてもインパクトあるタイトルを楽しみにしているのですが、それがストンと落ちるから面白い。遠目でみるとわからないのですが複雑な捩り織です。夏の公家装束の素材である穀織と括りは同じなのですが美しい色と独自の研鑽にみられる織り目が魅力的。着てみたい(-_☆)


他にも素敵な作品がたくさんありました! 

遠藤あけみ先生「春待雨」
制作工程をチラッと拝見していたのですが、作品になると優しい雨の中でヤツデの葉の遠近感がグーンとあって素敵。濡れてみたいぐらい雨の色まで美しい~。これ着姿はさらに映えると思います。いいな~。

西橋はる美先生 紬織着物「月華」
草木染めならではの優しい緑色。藍と佐渡の草花で染めだされているのだそうです。変わりゆく月の絣の動きも好みのタイプ♪

平山八重子先生 吉野織着物「満つ」
美しく元気が出そうな黄色。高貴な色としての品格が漂っていました! いつかこんな品格のあるきものも着てみたい。ガラコンサートや祝賀会などの華やかな席にピッタリ。帯はどうしよう…と妄想。。。

上記先生方の作品、今回はタイミングが悪くご一緒に撮影できなかったので掲載は控えます。
会期中、他の先生方にもお目にかかれるかも…と期待して、ご一緒に撮影ができた先生方だけ取り急ぎ。
ご協力いただきました先生、ありがとうございました。つくり手の顔や想いが、チラッとでもわかる…そして、多くの方にお伝えできるということは嬉しいことです♪

※作家の先生の撮影許可がわかるものだけという条件付きで、撮影及び掲載の許可をいただいております。

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