画家の登竜門である文展といわれる文部省美術展覧会(現在の日展)の審査に不満を抱いた京都の画家、土田麦僊、村上華岳らは、西洋美術と東洋美術の融合と新しい日本画の想像を目指して1918年(大正7年)に「国画創作協会」を設立します。その通称が「国展」です。絵画部、版画部、彫刻部、工芸部、写真部の5部門からなる公募展です。

「第90回 国展」が新国立美術館にて開催中(~5月9日まで)
一般入場料がかかります。5月6日のみ無料です。


新国立美術館の1階~3階までずらっと作品が並びますので、作品全部をきちんとみるとかなり体力が奪われます。半日がかりでしょうか。


この日は初日。染織だけを重点的に鑑賞しました。

高い天井、広い空間に展示される染織。ドーンと力強い作品群が並びます。

国展は写真撮影が一般にも許可されています。
ですがネット上での作品掲載が良いのかどうかは、作家さん次第ですので、詳細アップのものは控えます。


私が着てみたい!と思った作品。
竹田園子「リラの樹」、谷田部郁子「木賊」、宮下紫乃「Mosai ikki ~桜~」 、稲嶺杏子「空の彼方」、野田玲奈「うみの綾」、稲垣幸子「湖上の月」、川村成「つながる」、陽山めぐみ「手紡木綿 繕」 などなど。

かなり長い時間じーっと鑑賞しておりました。


型染め作家の小島貞二先生には直接お話をお聞きすることができました♪

型染めのタペストリー。市松に型染めされています。染料についてもご説明くださいました。


そして、お声がけくださった先生も! 嬉しかったです。
笠原博司先生とカメラ ←俳優さんかと思った…
植物染め掬い織り訪問着「ケルトの庭」

掬い織りで絵画調になっています。遠目で見た時は刺繍?にもみえた立体感。ですが植物染料ならではの優しい色調。


識名あゆみ「ジャスミンの奏」 国画賞 作品


さすがに見応えのある作品ばかり。
国画会は面識のある先生が少ないので直接お話をお聞きするのが難しいのですが、これからも地道に足を運んでみようと思っております。

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