国立近代美術館工芸館にて「芹沢銈介のいろは ~金子量重コレクション~」が開催中(~5月8日まで)


工芸館は旧近衛師団司令部庁舎として建築され明治洋風煉瓦つくり建築の典型例として重要無形文化財に指定されています。クラシカルな建物にきもの姿は似合う…♪


休館日に美しいキモノの読者鑑賞会が開催されました。編集長代理の吉川明子さんとカメラ
藤紫色に藤と扇面がたっぷり描かれた染め帯が素敵ラブラブ


アジア民俗学者である金子量重氏によって寄贈された430点の芹沢銈介のコレクションと近代美術館所蔵の作品及び資料が展示されています。模様、もの、旅、の3つをテーマとして、技法や制作された背景も探る展覧会です。鑑賞会では学芸員の今井陽子先生による解説もありました。


芹沢銈介は柳宗悦と琉球紅型に感銘を受け自分なりの型絵染の世界をつくりだしました。

生活につかわれる道具から美を見出した用の美をさらに意匠化。

そして芹沢銈介が旅先で出会ったものは、その眼を通して意匠化されています。型絵染は型紙をつかって染められる量産の手法ですが、繰り返しのパターンから生まれるリズムがつくりだす美の世界でもあります。


図案に遠慮せず自由に小刀をつかって大らかにつくられた型紙でそめられる型絵染。
芹沢銈介は、1956年に「型絵染」重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。


工芸館のしっとりした雰囲気と型絵染はとてもあっているように思います。桜が終わり新緑が美しい時季となりました。皇居周辺の散策を兼ねての鑑賞がオススメです♪

※館内の撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載の許可をいただいております。

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