与那国馬に会いにいく / 東崎 / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その23  のつづきです

「えっ…、まだ終わってなかったの???」という声が聴こえてきそうですが、まだつづくのです(^_^;) 
書き終わってしまうと旅が終わってしまう…、味わうようにレポートしております。

与那国花織の「てぃぬ花工房」へ目
この旅で与那国島をご案内くださった、つのだれいこさんの工房です。
工房へついたときは大雨だったのですが…、光が差し込んで優しい空気が漂っていました。


つのださんは、はじめて与那国島を訪れたときにここへ住もう!と決めたのだそう。船を乗り継ぎやってきたそうで、その話をお聞きして今度は船旅もいいな~と思った私。さて、琉球染織に憧れて本土から移住して染織に携わる方の話はよくお聞きするのですが、ここに住みたいと思って住みはじめてから、織りをはじめたというお話は、ちょっと意外な気がいたしました。ですが、つのださんはもともと東京では服飾デザインのお仕事をされていたそうで、流行を追いつづけることに違和感があったから仕事をやめたの、というお話をお聞きし、この方も自然と共存し布を織るという、人としての生活の原点に魅せられるように立ち返られたのだと知りました。私が自然布や草木染に魅きつけられるのは、そうした都会にはない豊かさのように思うのです。

与那国町伝統織物協同組合による後継者育成の講座を受け、初代理事長でありこれからの用途にあうように与那国花織を木綿や苧麻から絹織物へと発展させた徳吉マサに学んだのだそう。その後、つのださんも理事長をつとめられています。

ポツポツと浮き織りになっている花織が可愛い~♪


与那国花織の幾何学柄には名前があり、それぞれ与那国言葉の数字があてはめられています。
ドゥチン花(四つ花)、イチチン花(五つ花)、ダチン花(八つ花)、イルク花(網目の中に四つ花)、ミング花(三重の菱形の花)とありますが、どれがどれだか今ひとつ…(^_^;)


与那国島の塩が入ったお守り袋。花織やシダティーの裂地でつくられています。美しい色でしょう~。すべて与那国島の植物からとれる染料で染められているのです。貝殻もご自分で浜で採ってこられたもの。


祝いの席でつかわれる手巾(ティサージ)。

木綿地や麻地に緯糸を浮きあがらせておる板花織のシダティーです。


工房では花織やドゥタティの裂地のコースターも販売されています。


猫ちゃんがいっぱいいました!

工房へきたときは大雨だったのですが雨もあがりました~。


「てぃぬ花工房」があるのは、与那国島の3つの集落のうちのひとつ比川地区。Dr.コトー診療所があるところです。染織の旅では観光はほぼ無しなので立ち寄ってはいないのですが、今も残されているのだそう。


最終便のエアコミューターで石垣島へ戻ります。与那国島は日帰りの旅。今度は泊まってのんびりしたいな~。

八重山諸島を巡っていると、石垣島は都会!の気がする…。


残るはあと2つの島巡り~。つづきます!

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