与那国島の織物 / 与那国町伝統工芸館へ / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その21 のつづき(^-^)/

与那国島にはモスラのモデルとなった、世界最大級の蛾が生息しています。ヨナグニサン(与那国蚕)です。与那国島で発見させたことがこの名前の由来ですが、地元の人はアヤミハビルといいます。アヤミは文様のある、ハビルは蝶、文様のある蝶という意味なのだそうです。

染織の勉強の旅に相応しく、アヤミハビル館へ目

絶滅危惧種であるアヤミハビルことヨナグニサンについて学ぶことができます。


与那国町伝統織物共同組合では、むらおこし事業の一環としてアヤミハビル糸の会が発足されていました。


ヨナグニサンの生態についての映画が館内シアターで上映されています。20分程度。
私は動いているヨナグニサンを正視することができず、自分の手指でモザイクをかけながら視聴…汗

※この先、虫が苦手な方は閲覧注意※

ヨナグニサンの幼虫です。ムシャムシャと葉っぱを食べていました!

幼虫は蛹になるまで5回の脱皮を繰り返します。体長は10cmぐらい。


そして、アヤミハビルこと、ヨナグニサン。こちらは標本です。

モスラのモデルということは、モスラの故郷であるインファント島のモデルは与那国島なのか…と思ったら、竹富島が町おこしのためにモスラの故郷宣言を1996年にしていたようです。絶海の孤島設定なら与那国島のほうが相応しい気がいたしますが…。ヨナグニサンは日本では八重山諸島のみに生息しています。体長は25cmぐらい。手のひらより大きいのです\(゜□゜)/ 
※生きているヨナグニサンの写真はwikimedia comonsより

成虫には口がないため蝶のように蜜を吸って生きるのではなく、幼虫の時に蓄えた養分のみで生きています。成虫としての寿命は1週間ぐらい。大きすぎるゆえに着地に失敗してしまうと二度と飛び立つことができないのだそう…。

雌のほうが雄よりさらに大きい。そして、注目は繭!


ヨナグニサンは外敵から身を守るために葉っぱの中に繭をつくります。なので糸は僅かしかとれません。


ちなみに、こちらがヨナグニサンの繭から引いた糸を緯糸につかって織られた紬。

モフモフしておりますが、この色はヨナグニサンの繭の自然の色のままだそうです。

野蚕糸ならではの光沢と風合いがあります。


私、虫がとっても苦手…、蝶も蛾も苦手、本当は蚕も苦手なのです…。ですが、きもの生活をし、絹ものを四六時中纏う身なれば、絹糸をつくりだしてくれる蚕には、畏敬の念を抱かずにはいられません。毛虫は今でも見ることができませんが、蚕はきもの愛ゆえに? 学びレポをしております。

アヤミハビル館にも馬がいました!


与那国馬はヨナグニサンと同じく、絶滅危惧種。その馬達に会いにいきます。
与那国島の旅、つづきます(^-^)/


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