2月11日は建国記念の日です日の丸
その由来は、日本を統一したといわれる神武天皇の即位の日。
古事記では、神倭伊波礼琵古命(カムイヤマトイワレヒコノミコト)
日本書紀では、神日本磐余彦尊(カムイヤマトイワレヒコノモコト)
と称され、奈良時代に淡海三船により歴代天皇の諡号(高貴な方の死後におくられる美称)を漢風に一括選定、追贈されたときに神武天皇とされました。

日本書紀によると、神武天皇が大和橿原の宮にて即位されたのは「辛酉年春正月庚辰」とあり、歴代天皇在位年数をもとに逆算すると、西暦紀元前660年にあたるそうです。
即位月が春正月、即位日は庚辰とあるので、それにより神武天皇即位の日を紀元前660年2月11日としたそうです。※他にも説があります。これが戦前に行われていた四大節のひとつ紀元節です。

現在は宮中祭祀において紀元節祭は行われていませんが、昭和天皇と今上天皇は2月11日に宮中三殿で臨時御拝を行い、橿原神宮へ勅使を派遣されています。


神武天皇を橿原の地へと導いたのは八咫烏。
三本足の烏といわれますが、古事記も日本書紀も足が三本であるとは書かれていないため、
後世になってから中国の三足烏と混同されたという説が有力です。

安達吟光「神武天皇東征之図」 Wikipedia commonsより


四大節とは、四方節(元旦)、紀元節(のちの建国記念の日)、天長節(昭和天皇誕生日~みどりの日~昭和の日)、明治節(明治天皇誕生日~文化の日)。
天長節とは、今上天皇のお誕生日のことです旗日
大正天皇のお誕生日は8月31日でしたが、明治天皇の崩御直後だったために大正元年には行われず、翌年は祝われたものの翌々年は猛暑で行事催行が困難とされ2ヶ月後を天長節としたのだそうです。崩御後に誕生日も天長節も祝日とすることがなかったので、現在でも祝日になっていません。
ちなみに、皇后陛下のお誕生日は、地久節(ちきゅうせつ)といいます。現在は10月20日です。

【2月11日の装い】東京◇富士山が良く見える日本晴れ(湿度25%) / 最低気温2℃ 最高気温12℃

野の花工房の諏訪好風の白山紬地の毘沙門亀甲の茜染にデフォルトされた椿の染め帯

帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房


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