八重山ミンサー 作業室と染色室 石垣市織物事業協同組合 / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その13  のつづきです(^-^)/

産地にいって、この目で見てはじめて知ることはたくさんあります。
見ることができて嬉しかったのは、八重山上布特有の「綾頭(アヤツブル)」!!

私、ビックリした顔してますね(・_・;)

この機では細かな二重の十字絣が織られていました。

八重山上布らしい白地に紅露の捺染絣


綾頭について解説くださったのは、石垣市織物事業協同組合の平良佳子理事長。


八重山上布の捺染絣は大きな四角い糸巻きのような綾頭(アヤツブル)に紙をつけて糸を巻いていき捺染櫛をつかって紅露を擦りつけるように絣付けしていきます。



そして、この綾頭をそのまま機に掛けます(ノ゚ο゚)ノ

経糸の張りを錘で調節しています。

足を踏むごとに織り面が動き、織段がつきにくく、地機のように風合い良く織りあがるのだそうです!

綾頭が織機の一部となっていることから、張力のムラによる絣ズレが少なくなるということです。

八重山上布特有の機の工夫にビックリ\(゜□゜)/


八重山の地機はこちら。ジーバタといわれるのだそう。



織機につける前の綾頭と織機についている綾頭


綾頭を知ったことで、この八重山独自の工夫によってつくられる、地機のような風合い…というものを、どーしても着てみたい(-_☆)!と思ったのでした。
そして仕立ての地直し、さらに洗濯での伸縮率も知りたい!!

で、こちらを購入することに♪ 待ち望んでいた大柄絣!
しかも枡(チョウバン)に燕(トゥイグワー)という大好きな意匠ラブラブ
はじめての八重山上布。この夏が楽しみです☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆


八重山では手績みの苧麻糸の確保が難しく、経糸はラミーがつかわれることがあります。

これは貴重な経糸、緯糸、共に手績み苧麻糸の本上布です。
う~ん、こちらも捨て難かった!


石垣島の染織巡り、つづきます(^-^)/
「きものカンタービレ♪」のFacebookページ矢印