お待たせいたしました!
ぬぬぬパナパナ八重山染織勉強会の旅のレポートを再開いたします。
みてくださる方もご一緒に八重山へ染織巡りの旅をしている気持ちになっていただけたら幸い♪

多良間島のタラマバナ / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その11 のつづきです(^-^)/

八重山地方には数種類の織物があり、貢納布としてつくられたものと、祭りや年中行事、そして自家用につくられたものがあります。島の豊かな自然からいただく命でつくられる布。その染織を巡る旅。

沖縄滞在4日目◇石垣島の組合と染織工房巡り♪

石垣市織物事業協同組合へサーチ
経済産業省が指定する伝統的工芸品の八重山上布と八重山ミンサーの組合です。

観光ガイドに掲載されていないこともあり、あまり知られていませんが、多くの工程、そして検査がこちらでされており、一般の方の見学も可能。反物の展示、販売もされています。運が良ければ貴重な逸品に出会うことも(-_☆)


2階は展示資料室となっています。
八重山上布の工程のビデオ上映、歴史と工程、染料や道具、そして八重山染織の展示がされています。

●八重山上布●
上布とは細い苧麻糸をつかって織られた極上の麻布のこと。八重山上布は琉球王府への貢納布として織られてきました。主に宮古上布は紺地十字絣の上布、八重山上布は白地に紅露の上布といった特徴があります。宮古上布は経糸、緯糸、どちらも手績みの苧麻糸がつかわれていますが、八重山上布は原材料不足から経糸に機械紡績苧麻糸(ラミー)がつかわれることがほとんどです。経緯糸どちらも手績み苧麻のものは本上布といわれています。絣は燕(トゥイグワー)、水(ミジグヮー)、環掛(クヮンカキ-)などの自然や道具を意匠としたものが多く、山芋の紅露(クール)や琉球藍などの島の植物染料をつかい括りと捺染でつくられます。白地の捺染上布をより白くし絣を色濃く固着させるために「海晒し」がされるのも特徴のひとつ。しかし現在は海晒しもほとんどされていないようです。


●八重山芭蕉布●
八重山の芭蕉布は苧麻や大麻の靭皮繊維と同じく撚り繋ぎで績まれるのが特徴。沖縄本島の喜如嘉の芭蕉布は機結びで糸が績まれています。


●八重山交織布(ぐんぼう)●
異種の糸をつかった織物を交布•交織布(ぐんぼう)といいます。八重山地方では貢納布や御用布とは別に自家用として織られていました。異なった素材が混ざることで趣ある布となります。木綿と苧麻、木綿と芭蕉、苧麻と芭蕉、苧麻と絹など。


●八重山ミンサー●
ミンサーは木綿(ミン)で織られた幅の狭い(サー)の帯の意味。発祥の地は竹富島といわれています。男性の求愛された女性が返 答として贈ったものといわれています。文様の五つの■と四つの■は「いつのよまでも」を表し、いつのよまでも足繁く私の元へという想いが込められたものです。

購入した草木染めの八重山ミンサーの半幅帯♪
琉球藍と福木で染められています。



石垣市織物事業協同組合の平良佳子理事長とカメラ
大ファンなのでお会いできて嬉しい~(≧▽≦)ラブラブ


【12月4日の装い】石垣島◇曇り(湿度52%) / 最低気温12℃ 最高気温23℃

23℃といえば単衣でちょうど良い気候なのですが、石垣島では寒いそうで…、森泉さんがダウンコートをお召しになられていてビックリしました(=◇=;)

薄紫色の西陣の花織風の単衣に玉那覇有公の魚籠に魚の紬地の紅型帯をコーディネート
シーザーの帯飾りは上原久美さんの八重山上布。中には石垣島の塩が入っています。

この花織風のきもの、量産型の安価のものですがとても気に入っております。
しかし琉球染織のパクリのようなものですので、皆さま興味津々。



つづきます(^-^)/

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