茜染はアカネ科の多年草である茜の根から染料を抽出します。茜の名の由来は根が赤いことが由来。
根を煮だすとアリザリンといわれる赤い色の染料が抽出され世界各国で古から染料としてつかわれています。日本でも吉野ケ里遺跡から日本茜で染められた絹布が発掘されていることから古代から茜が染料としてつかわれたことがわかります。

東北の南部地方では江戸時代に南部藩が紫根染と茜染を推奨し盛んに行なわれていました。明治になり南部藩がなくなったことによって保護がなくなり衰退し完全に途絶えてしまいますが、1916年(大正5年)に国内資源の見直し運動の一環として南部紫根染が提唱され、南部紫根染研究所が発足されました。この研究所の主任だった藤田謙が草紫堂の創業者です。南部絞りは紫根染と茜染であったので、茜染もされています。

今では木綿の茜染はつくられていないようですが、かつては染められていました。
これは歩きやすいように胴裏に絹をつかって仕立てています。

【1月8日の装い】東京◇晴れ(湿度38%) / 最低気温3℃ 最高気温11℃

草紫堂の木綿の茜染に椿文様の染め帯をコーディネート
染め帯のノリ置きの白がより引き立つように白地に赤色の輪絞りの帯あげを。帯〆の色もあえて映える色を選びました。帯あげは加藤萬、冠組の帯〆は道明


1月は展示会ラッシュあせる
美しいキモノ2016年春号染織レッドリストの取材も兼ねて、青山工芸スクエアへ。
「女一代のわざ ~作家とともに~」が開催中(~1月20日まで)
別記事でご紹介します(^-^)/

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