伝統工芸青山スクエアへサーチ
伝統的工芸品をはじめ日本全国の工芸品が一堂に展示販売されているギャラリーです。
おつかいもの選びにもオススメです♪

きものや帯の証紙につかわれる、伝統マーク(伝産マーク)をご存知の方は多いと思います。
経済産業省が伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)によって指定し認められたものに表示されるもの。伝統的工芸品は①日常生活でつかわれるものであること②制作工程の主要部分が手づくりであること③100年以上継続している伝統的技法でつくられていること。この3つが指定条件となっています。


「女一代のわざ ~作家とともに~」展が開催中(~1月20日まで)
日本全国の産地で20年以上活躍されている女性の伝統工芸士の企画展です。女性ならではの繊細なモノづくりをみることができます。


烏城紬の伝承者である、須本雅子先生とカメラ
2013年(平成25年)全国伝統的工芸品公募展において最高賞である内閣総理大臣賞を受賞されました。

美しいキモノの染織レッドリストの取材の一環で知ったのですが、中国、四国地方では絹織物がほとんど生産されていない…!? 山陰山陽地方は養蚕だけでなく綿花と藍の栽培が盛んだったからでしょうか。
烏城紬は岡山県児島半島で江戸時代寛政10年頃に木綿の袴地として織られたのがはじまり。その後、手紡ぎ木綿紬として織られ備前池田藩に保護奨励されました。明治大正になりると綿糸と生糸の交織として織られます。現在は生糸をつかって織られています。須本先生の祖父三宅小三郎が緯糸に「からみ」といわれる独自の技法を生みだし、撚りがかからないことで空気を含みふんわりとした柔らかい風合いの織物となっています。詳細は、美しいキモノ2016年春号「次世代に伝えたい染めと織り」で!

烏城紬は、糸紡ぎ、精練、染め、整経、機ごしらえ、織りまでの全工程を一貫して1人が行ないます。須本先生は烏城紬保存会を立ち上げられ後継者育成にも努められています。
織りたい人はいるけれど、商品として流通に乗るところにまで届かない…というのが今後の課題なのだそう。


須本先生の取材をしていたら、あらっ…、お隣にいらっしゃったのは京繡の山下憲子先生!
京都のきもの学でご一緒させていただき、お家にもお邪魔したりと大変お世話になりました。

お会いできて嬉しい~(≧▽≦)♪

実演中とても熱心なミラノからのお客様がいらして、即興で糸撚りから金駒刺繍についてレクチャーもしてくださいました。

こちらが山下憲子先生の作品ドキドキ

やさしく繊細で丁寧な仕事です。先生のお人柄かと思います。



廣瀬絣の永田佳子先生
松江にいったときに立ち寄った廣瀬絣藍染め工房は永田先生の弟さんの工房だったことが判明。

素敵な藍絣の帯です!!
こちらは布団地だったものを帯にされているのだそう。

絵台でつくられる大柄の手括りの絣。大柄の絣は現代では好まれないともいわれますが私は大好きです♪
しかしお出掛け着というより、サラッと日常で着たいものなので、なかなか予算がつかないのが現状(T_T)


他にも素敵な作品がたくさんありました!
会期中は実演だけでなく、トークショーや体験もあります。
きものだけでなく、全国の工芸品作家の方々からお話をお聞きすることができるというのも魅力♪

松葉杖で展示会巡り…。松葉杖で歩くことがリハビリなのです。
ご心配くださる方々、ありがとうございますm(_ _ )m

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