長崎巌先生のNHK文化センターの講座へメモ
お正月ということもあり、テーマは「吉祥文様の世界」

そもそも文様(模様)とは何か?という定義、始まりと展開、どのようにつくられたのか、そして種類。とてもまとまった講義でした。ザックリ触りだけまとめますφ(.. )

文様(模様)は人がつくったものであり平面に施せるもの。モチーフ、意匠のこと。
模様◇江戸時代からある言葉。
文様◇現代になって用いられるようになった言葉。出版社の基準表記が文様。
紋様◇江戸時代にもつかわれている。紋所由来のものにみられる。
文◇モチーフの概念。染織業界では織に対して用いる 。
紋◇紋所を表す。
※ちなみに「きものカンタービレ♪」では主に「文様」という表記をつかっています。

現代はほとんど幸せに暮らしている(衣食住に困らない)が、かつては生き残ることが厳しいものであり、常に祈り願う生活だった。生活が豊かになり文化の発展と共に、祈り→願い→慶び→祝うと比重が変わってきた。模様の意義は歴史的発展と生活と常にリンクしている。
吉祥は「おめでたいこと」。吉祥模様はその概念を視覚化したもので見た瞬間にハッピーな気持ちになるもの。人が幸福への祈りを表現するのは、身体を動かす、音声を発する、色や形に表すと様々。その中で意匠として表現した吉祥模様は工芸全般にみられるけれど、人が肌に身につけるきものにはその中で最も多く見られる。端的にいうと、かつては生きるための祈り、願いが主であったが、現代は特別な時に慶び、祝うものに多くみられる。

中国渡来の吉祥模様(龍、鳳凰、鶴亀、牡丹獅子など)と純国産吉祥模様(橘、御簾、几帳など)。中国渡来でありながら日本で独自の発展を遂げたもの、その理由についてのお話も。
例としては「松竹梅」は中国では寒中に耐え凛とした姿から「歳寒三友(さいかんさんゆう)」といわれ清廉の象徴ではあっても強い吉祥の意味はなかったのが、日本では吉祥模様として好まれた。

長崎先生のお話は、起承転結があってわかりやすい。ひとつのテーマを多角的にみて時間内でピッタリとまとめてくださるのも、流石~♪


【1月5日の装い】東京◇晴れ(湿度37%) / 最低気温5℃ 最高気温15℃

志ま亀の宝尽くし文様に安田の正月飾りの織なごや帯をコーディネート
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ボルドーがかった焦茶色のカシミアのコートは志ま亀カラーにもピッタリ♪


講義の後はトラヤカフェでお茶お茶
お正月疲れがでている…(・_・;) 


リアルタイム記事と併走して、八重山の旅レポもあげていきます♪

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