松原伸生先生の工房で藍染め体験 その1 型つけ / 染織文化講座 秋の産地研修  つづきです。

「藍形染まつばら」の藍甕。
着尺を染めるときは、反物を蛇腹に折って沈めるので長方形のプール型。型つけで糊がついた反物を藍甕に浸すときに布が同士が触れて糊が落ちないように、そっと沈めるのだそう。
14mの糊づけされた反物が藍染めの水分を吸った状態は重い…。藍染めは重労働なのです。


●藍染め
藍染めの前に水に浸けます。

水がポタポタ落ちなくなってきたら藍甕へ

まず1回目の浸染。ちなみに藍甕の深さは1.3mだそう。

藍染めは引き上げたときは黄色がかった緑色ですが、空気中の酸素で酸化することにより青くなります。


●藍染めについておさらい●
蓼藍の葉を発酵させてつくられるのが蒅(すくも)。蒅を水に溶かして藍染めの液をつくりますが、藍色のインディゴは水に溶解しない性質をもっています。そこでアルカリ性の灰汁と混ぜることによって還元させて水に溶解するロイコ体(ロイコインディゴ)にし、ロイコ体を繊維に浸染した後に、空気に触れさせることで酸化し藍色のインディゴに戻す。というのが、藍染めの藍色→緑色→藍色の正体となります。これが灰汁発酵建てによる藍染めです。

さらに藍甕に浸します。


画像がイマイチですが、この写真がわかりやすい。
時間経過で酸化することによって緑色から藍色への変化。


藍色に染まったら、伸子を外して水で糊を落としていきます。

布は水の中で揉まずに振り洗いします。糊といってもあまり粘っこくは感じないのです。

最後に色止めのために酢酸水に浸けます。これがかなり強烈な香りがしました。

脱水してアイロン掛けして完成です。
藍染め収穫できました♪ ←という農耕民族の図


落款のハートが苦しそうですが…^^; 気管支喘息で苦しむ今の心臓のようだわ汗

藍色の空を飛ぶ、雁文様の大判ハンカチが出来上がりました♪


終わる頃は陽も落ちですっかり暗くなりました。
この日はあいにくの雨模様でしたが、晴れていたら星空が美しいところかと思います。

松原伸生先生、ありがとうございましたm(_ _ )m

千葉名産の落花生の形の照明が可愛い落花生


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