平安時代、宮仕えする女房が主人にあうときに着装したのが、十二単といわれる五衣唐衣裳。ゆえに十二単は女房装束といわれます。身分の高い内親王や中宮は唐衣のかわりに、日常着として小袿を着装しました。

袿には三陪重ねの伝統に習って、表地の縁から裏地をみせるおめり、と表地とおめりの間に中陪があります。


小袿で投扇興を扇子
枕といわれる桐箱の台の上に立てられた、蝶といわれる的に向かって扇子を投げ、銘といわれる扇、枕、蝶によってつくられる形につけられた点数で競います。

的に当てるのが目的ではなく、扇子と的の落ちた銘を源氏54帖になぞらえた図に照らして採点し、優劣を競う遊びなのです。

投扇興は中国の投壺が元となって江戸時代中期に考案されたもの。
平安朝の雅やかな遊びにみえますが、近世になってからのものです。


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