明治神宮正式参拝へ。正式参拝ですので準礼装の装いです。

明治神宮のご祭神は明治天皇と昭憲皇太后。明治天皇はご崩御された後に京都の桃山御陵に葬られましたが、明治天皇を敬う人々からの東京に神宮を!と望む声が多かったことから東京の神宮建設が決定し、全国民から13000名が労力奉仕で参加し造営されました。

明治神宮文化館では「明治天皇と御尊影」が開催中(~2月7日まで)
明治天皇がお召しになられた黄櫨染(こうろぜん)の御袍が展示されています。


この地は古くから樅の木の大木が育っていたことから代々木といわれています。ですが第二次世界大戦の空襲で焼失してしまいました。現在の明治神宮敷地内の木は全国から献木された10万本を植林した人工林なのだそうです。

江戸時代は井伊家と加藤家の下屋敷がありましたが、明治になり宮内庁の所轄となり、明治天皇と昭憲皇太后がたびたびお出ましになられた所縁の深いところ。両陛下が愛された御苑には睡蓮の咲く南池と菖蒲田があります。

6月の菖蒲田は花菖蒲で紫色に染まります。

非公開の隔雲亭。

現在の建物は1955年(昭和33年)に再建されたもの。

この日は明治神宮の方のご案内でみせていただけました。

立礼席のお茶室になっています。


参道では「秋の菊花展」が開催中(10月25日~11月23日まで)

菊の花にも様々な種類があり、まるで花火のようですね。


明治神宮の正式参拝へ

通常の参拝は外拝殿といわれる社殿前ですが、正式参拝はこの内の本殿で行なわれます。

撮影はできませんので写真はありませんが、おおよその流れをご紹介。


手水の儀の後、神楽殿から拝殿へ向かう前にお浄めの祓いを受けます。
大麻がつかわれる祓串は榊についたものでした。(繊維について学び中なのでそこは見逃さず)
本殿へとすすみ、玉串を奉納。参拝。
神楽殿へ戻り、祝詞奏上、金幣の儀、神楽奉納の倭舞、拝礼。

倭舞を舞われた巫女の髪飾りと採りもは季節柄でしょうか菊の花でした。
神楽の鈴の音が心地よい:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

※写真は明治神宮フライヤーより

明治神宮の巫女さんの髪型の熨斗が興味深い。 ※写真はWikipedia commonsより


神饌は塩瀬総本家の十六弁八重表菊文の打ち菓子。


明治神宮内にある桃林荘にて直会

桃林荘は明治天皇の皇子、建宮親王の御殿を明治神宮内に移築したもの。

いつも写真を撮り忘れてしまうのですが、今回ははじめに撮影

有職文化研究所代表、衣紋道高倉流宗会頭の仙石宗久先生とカメラ
仙石先生のお話はいつも大変に興味深い…。点と点がつながるように様々なことと結びついていきます。こういった時間に恵まれたことを感謝しつつ。


神道と大麻は深く結びついています。神宮参拝は本来は大麻布を献上したものなのだそうですが、今は初穂料となっています。大麻布を身につけて参拝とは中々いきませんが、大麻博物館館長や大麻糸を績む方々と知り合ったことをきっかけに、日本の大麻糸をつかって家紋刺繍をするという試み中です。



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