~染色10業種20工房をめぐる秋~ お江戸新宿「紺屋めぐり」/ 染の高孝の「墨流し」  のつづき

墨流しで反物を1反染めました!


こちらが、反物を墨流しで染めるための約14mの水槽\(゜□゜)/
お水が張ってある水槽のある工房ははじめてなのでテンションがあがりました♪


墨流しには顔料をつかいます。綿麻の浴衣生地だったので、清涼感があったほうが良いな~と思い、迷わず青×水色+緑色を選びました。この地点ではどんな文様にするのか念頭になし…(・_・;)

まずは、高橋孝之先生によるお手本。筆に顔料をつけ水面に垂らしていきます。


割烹着をお借りしていよいよ挑戦ですビックリマーク 


顔料の上に顔料を落としても混ざらず、水面上で押合うようにして広がっていきます。


水面近くで顔料を落とそうと、へっぴり腰になっていました(・_・;)


顔料の広がり方が面白い♪


終わり近くになって、ようやく感覚をつかみ、そうか、上からでもいいのか!っと。


糸づくりでも織りでも、体験するといつも思うのですが、美しいものは美しい所作から生まれる。お茶の点前に通じるものがあるのです。


まんべんなくとはいかず、ムラだらけなのですが、マーブルならすべて「味」になりそう♪


しかし、顔料がよってきてしまって、アタタタ…。どうなるのか(゜д゜;) これが濁りになるのだそう。
ここで文様はどうする?と聞かれて、色から孔雀の羽根にしよう!っと閃きましたひらめき電球


顔料を落とし終わったら、先端に紐のような布がついた馬の鞭のような棒をつかって混ぜていきます。
まずは先生によるお手本。


墨流しは「墨流し占い」ができるほど、する人の性格が現れるのだそうです。


水槽の中を掻こうとすると、水の中の力にとられて布が思うように動いてくれない…


棒の持ち方が違う!っと指導が入りました。


柄杓の持ち方に似ている…。
手首を動かさない、肩から取りに行く。


そして腕を動かすというよりも、身体ごと動くイメージのほうが綺麗にできることが、段々わかってきました。


足に身体の重心をあわせて前後ろと身体ごと動く。
ワルツを指揮するような感覚? ズンチャッチャ、ズンチャッチャ~♪


細かく彩色するよりも、感覚的なダイナミックな染めのほうが向いている(〃∇〃)♪


竹串のようなコームで引いていきます。


足取りを気をつけて、せっかちなので早い早いと指導が…(^_^;)


おお~っ、孔雀の羽根が出現ヽ(゚◇゚ )ノ


均等な速度で蟹歩き?


引くと文様が現れるというのが楽しい!


感覚としては、江戸小紋のしごきをしたときに似ていました。


ラスト~。


フィニッシュです♪ 


染め付ける反物に伸子張りをして。(その早さにビックリ)


裏にひっくり返して、水面に浸けます。


文様が布に転写されるのは、さーーーーーーーーーーーーーーっと、あっという間( ̄□ ̄;)!!


私の驚いた顔、ナイスショットです(^_^;)


自分でやってみたい!っといったものの、水と顔料を含んだ13mの反物は持てませんでした(=◇=;)


水面から現れたかのような美しさに感動(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)


この感覚は、体験ならではですね♪


反物から水を落としていきます。


私が染めた墨流しの孔雀の羽文様hane.


ビギナーズラックかもしれませんが、自分では大満足でしたヾ(@^▽^@)ノ


あまり考えずに色も文様も決めたのですが、それが良かったのかも♪


水槽の端の残ったところはハンカチを染めてくださいました。


高橋先生、ありがとうございましたm(_ _ )m


体験にかかった時間は、約1時間ぐらいでしょうか。
水面に浮かぶ顔料が13mの反物に転写されるのは圧巻でした。そして水槽はきれいになっている…。
研鑽を重ね生まれであろう神秘的ともいえる技を目の当たりにし、さらに自分で体験できたというのは本当に嬉しい。


染織を学ぶことは何て楽しいのか。自分が染めた墨流しを着るのもとても楽しみです。
次は紫か赤の1色で染めるのもいいなあ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
夢が広がります。ありがとうございましたm(_ _ )m

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