天皇皇后両陛下がコンサートにご臨席された翌日は終演後に、音楽関係者と地元草津の方々とのレセプションパーティーがあります。この日は報道陣はシャットアウトされ、群馬県警の警官とSPがいっぱいです。そしてケータリングサービスの方々とコックの方が会場入りされる珍しい光景。

150人ぐらいのささやかなパーティーですが、バッグステージにはたくさんの人がいるのですね。

ドレスコードは「平服」。式典やパーティーにおいて平服でといった場合は、礼装や準礼装ではないということで、ジーンズのようなもの(きものでいったら綿麻やカジュアルな紬)で列席するものではありません。
ちなみにご招待された草津温泉の女将会の方々には宮内庁より「紋付ではない華美になりすぎないもので」という念押しがあったそうです。列席者の方のお写真は撮影できないのでレセプション前の光景。

美智子皇后陛下は、ニュースでも流れたリヒャルト•シュトラウス歌曲「あした」をソプラノ歌手のジェンマ•ベルタニョッリの歌にあわせて、他にブラームス「子守唄」など3曲を演奏されました。
ご公務がお忙しい中、いつ練習なさっていらっしゃるのでしょうか…、素晴らしい:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
美智子皇后陛下は草津御滞在中に3日間ワークショップに参加されています。



天狗山レストハウスでの会食から宿泊先のホテルにお帰りになられる天皇皇后両陛下。
草津に御滞在中なら温泉に入ってごゆっくりしていただきたい…と思いますが、両陛下は温泉には入られないとのことです。それはおそらく宮中のならわしである「お清」と「お次」からきているのではないかと推測されます。「お清」と「お次」についてはこちら☆


草津では町をあげて天皇皇后両陛下を歓迎しています。両陛下がお車でお通りになられる時間と場所は町民と各旅館にも通達されるので、町の方に混じってお見送りさせていただきました。DJポリスのような群馬県警の方の誘導で並べられた沿道の花壇の中に入って日の丸の旗をふります。

何代もの白バイや警備が通過した後、両陛下がお乗りになられる御料車がお通りになる3分前には、車の沿道側に大きく「3」と書かれた車が通過し、2分前、1分前の車の通過の後、白バイに先導されお通りになられます。こちらが1分前の車。

露払いの白バイ。露払いとは貴人や神霊を先導する人のこと。大名行列では「下に~」と掛け声をかけながら先導しています。大相撲の横綱土俵入りでも行司の後に露払いが太刀持ちと共に横綱を先導します。
現代の露払いは白バイとパトカーということです。

沿道で手を振る国民に立ち上がってお答えくださる天皇陛下でいらっしゃいます。
今回の草津ご滞在は雨に見舞われたのですが、私が沿道でお見送りさせていただいた時には、両陛下が通過されるときには必ず雨があがりました!不思議ですがそういったお力をお持ちなのかもしれません。


沿道に飾られた花壇は、天皇皇后両陛下御滞在中のお見送りのために用意されたものだそうで、両陛下が東京にお帰りになられた最後のお見送りの後に、群馬県警の方からどうぞ記念にお持ち帰りくださいといただいたのですが、旅の最中でしたので草津の方にお譲りしました。


また来年も軽井沢、草津でお目にかかれますように…。

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