「八」という数字は末広がりで縁起が良いとされていますが、きものとのご縁も深い。
きものの最大の特徴、それは形が決まっていることです。

●1反の反物を8枚に裁ち縫い合わせる●
身頃×2、衽×2、袖×2、衿、共衿

●袷の裏につける八掛は8カ所●
裾の前身頃、後身頃
衽の上前、下前
衿先の上前、下前
袖口の左右

●女性と子供のきものには風が通る通気口は8ヶ所●
首周り、袖口の左右、身八つ口の左右、振りの左右、裾周り


形が決まっていることから、きものには洋装のような形による流行はありません。
だからこそ、絵画を纏うような装い、季節感のある装いを楽しみたいと思っています♪

末広がりにちなんで、写真は昨年の夏、中村時蔵丈の投扇興の会より。


今日は立秋、旧暦では秋の始まりです。
記録的な連日の猛暑つづきでまだまだ暑いですが、少しは和らいでくれるといいですね。

8月8日8時に更新♪


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