栃木県小山市と茨城県結城市の結城紬の工房&問屋さんへ♪
鬼怒川沿いの地域は養蚕が盛んであり、かつて鬼怒川は「絹川」といわれていました。

結城紬の歴史は2000年前に遡るといわれ、崇神天皇の代に多屋命(おおやのみこと)が三野(美濃)の国
から久慈(常陸太田市)に移り住み、機殿で織ったという長幡部絁(ながはたべのあしぎぬ)がはじまりとされています。正倉院には献上された常陸絁が残っています。その後、鎌倉時代にこの地を治めた結城氏に由来し結城紬となったようです。


【7月15日の装い】結城◇晴れ(湿度63%、暑くて倒れそう…)/ 最低気温24℃ 最高気温34℃

奥順の100亀甲総柄の夏結城に腰原淳策のユキノシタの染め帯をコーディネート

ユキノシタは5月終わり~7月に咲く初夏の花です。

夏結城は結城紬の特徴である柔らかさを生かした夏の紬。真綿糸と強撚糸がつかわれています。
夏塩沢ほどのシャリ感はありませんが、適度に身体に沿ってくれてシワになりにくく着心地良し。
透け感を抑える黒色系の長襦袢を着れば5月の初夏~9月いっぱいの初秋まで着用できます。

日傘は大井川葛布の葛布パラソル。持ち手はエゴノキの白木です。
古布デコパージュのバッグは松枝忍、ぞうりは菱屋カレンブロッソ

裏面は夏らしく蟹かに座 ところどころ刺繍されているので立体感があります。


思川桜染の結城紬の結城屋さんへ♪
結城紬は分業制ですが、こちらの工房では真綿掛け、糸紡ぎ、絣括り、染め、織り、糊付の工程が
一環して行なわれています。近いうちに工房見学をぜひ!

今回お伺いしたのは小山市の「ふるさと納税」の特典にこちらの結城紬があるからなのです。
「ふるさと納税」とは、任意の地方自治体に寄付をすることによって寄付した金額のほぼ全額が税額控除されるという制度。この手のお話はとんと苦手なのでよくわかっていなかったのですが…、もしかしたら、winwinの形できもの産地に貢献できるのかしら?とも思い、参考までにみせていただきました。

小山市のふるさと納税の謝礼品のひとつ、結城屋の100亀甲飛び柄の地機の結城紬。
とくに決まったものがあるわけではなく、その時に同じ条件のものを選ぶことになるのだそうです。


つづきます(^-^)/

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