「浴衣をきものとして着たい」というご相談をよく受けますが、おすすめするのは絹紅梅。
夏の高級浴衣のひとつですが、白半衿付の長襦袢と白足袋を身につけることによって、
軽い日常のきものとして着ることができます。
長襦袢を着た上に着ても素肌の上に着る綿コーマの浴衣よりも涼しいです。

絹紅梅の「紅梅」とは、紅梅織のこと。
紅梅織とは、地糸よりも太い糸、または数本の糸を、経糸か緯糸または経緯の両方に一定の間隔で
織りこみ、格子状の畝を表面に浮き立たせた薄手の平織物。
勾配織 もしくは高配織とも書きます。「紅梅」は当て字です。
この畝で、皮膚への密着を妨げ肌にはりつかせないので、風通しの良いさらりとした着心地になります。

絹紅梅は、地糸は絹で、織り込んだ太い糸には綿を使うことが多いようです。
割合としては、絹85%綿15%くらいでしょうか。
とにかく蝉の羽の如く軽くて着心地が良いので、1日中着ていても疲れません。

やっと晴れた~♪と思ったら…、猛暑つづきあせる

【7月12日の装い】横浜◇晴れ(湿度64%) / 最低気温23℃ 最高気温32℃

銀座伊勢由のオレンジ色の蜻蛉の絞りの絹紅梅のゆかたに竺仙の格子の麻の帯をコーディネート

日傘は大井川葛布の葛布の生成り色。持ち手はエゴの木の白木で誂えた朝香スペシャル第二段♪
葛布については別記事で詳しくあげます。

絽の帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房

古布デコパージュの竹籠のバッグは松枝忍。たぶんこの籠バッグが松枝先生との出会いだったような。


【7月13日の装い】東京近郊◇晴れ(湿度54%) / 最低気温24℃ 最高気温34℃
台風の影響で、熱風が吹いていました。

竺仙の藍色の唐草文様の絹紅梅に西村織物の博多紗献上帯をコーディネート

日傘は江戸小紋の両面染めです。廣瀬染工場のKOMON HIROSE

星の絞り文様の絽の帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房

籠のトートバッグはエポカザショップ


絹紅梅のきものの難点は軽くて空気を含むので、提灯のようになりやすいこと。
長時間の正座などでは着崩れしやすいです^^;

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