忠烈祠 衛兵交代式 / 2015年GW台湾の旅 その4 のつづき(^-^)/

國立故宮博物院へサーチ


ルーブル美術館、メトロポリタン美術館、エルミタージュ美術館、大英博物館と
並び称される博物館。台湾にいったらここは外せない!

清朝が幕を閉じた翌年の1925年に紫禁城は故宮となり、紀元前2000年から清に至るまで
歴代皇帝が受け継いできた所蔵品を公開するために故宮博物院が誕生します。
満州事変が勃発すると戦火をさけ故宮の所蔵品は上海経由で南京へ。
終戦後、国共内戦が起こると蒋介石は所蔵品を台北へ移送しました。
これが台北の國立故宮博物院の所蔵品として1965年から一般に公開されています。
尚、今年末には台湾中部に分院が完成するのだそう。敷地面積は4倍だとか。

「天下為公」天下は為政者のものでなく国民のものという意がかかげられた牌坊。

※上記3枚の写真はWikipedia commonsより

車でいくと台北市内から30分ぐらいだったでしょうか。
第一天覧室の目の前まで車でいくことができます。

館内はとんでもなく混雑していました(@_@)
私ひとりで来ていたら、鑑賞は諦めて「三希堂」でお茶していたかも…。
「三希堂」とは第一天覧室4階にある茶芸館のことですコーヒー
しかしお付き合いで代表的必見秘宝といわれるものを行列に並んで鑑賞。


故宮博物院の所蔵品は約70万点。何といっても中国四千年の歴史は膨大…。
展示室は1階から3階でカテゴリー別にわけられています。
必見の至宝と称されるものの展示は3階。

昨年東京にやってきた「翠玉白菜」
清朝の光緒帝の妃であった瑾妃のお嫁入り道具です。
白菜の白は清廉潔白(純潔)、キリギリスは子孫繁栄(多産)の象徴。

※写真はWikipedia commonsより

ミュージアムショップでは白菜の日傘が売っていました。
今思えば、日傘フェチとしては買ってくるべきだった(^_^;)

「翠玉白菜」や「肉形石」といった至宝といわれる所蔵品を忠実に再現した
お料理をいただけるレストラン「故宮晶華」もあります。
至宝の再現コースは数日前から予約のみでした。
翠玉白菜にはイナゴとキリギリスがいましたが…、やっぱりイナゴなんでしょうか(-"-;

さて展示はといいますと、玉がとにかく多い。大陸から運びやすく貴重であり手技が
生かされたものだからでしょうか。銅器、陶磁器、そして珍玩といわれる皇帝の愛玩物。
ザッと見た限りですが服飾品はありませんでした。
染織品といえるのは、宋時代の綴織(宋剋糸)の染織絵画の軸ぐらいでしょうか。
他に刺繍ものとかもあるはずなのですが、見つけられず。。。
日本の染織のルーツともいえる、中国染織をたっぷり堪能したかったのですが、残念。

鑑賞中はスコールのような大雨だったそうですが、でてきたら晴れていました!
次回はお茶しつつゆったりと興味のあるところを鑑賞したいですね。


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