友禅といえば京友禅と加賀友禅が有名ですが、東京友禅も入れて三大友禅といわれます。
東京友禅は、鮮やかな色目や古典的な雅やかさでなく、粋でモダンが主流。
京友禅のような分業制ではないこともあり、作家の強い個性が打ちだされた作品です。

東京手描き友禅のコンクール展示会である「第53回染芸展」へ

会場に入ると正面にバーンと飾られた。生駒暉夫先生の作品。
ふわぁ~素敵:*:・( ̄∀ ̄)・:*: いつか纏ってみたいなあ~ラブラブ

透け感のある絹芭蕉の生地に描かれた海流にのって生き生きと泳ぐ魚たちうお座

シルエットが描かれているのも生駒先生らしい。
陽光が射しているような明るい海から深い海底への流れがまた素晴らしい~。


染芸展の主催は東京都工芸染色協同組合。
取り扱い品目が正絹絹織物地染色を主体とした手描染色加工(東京友禅)の組合です。
江戸小紋などの東京都染色工業共同組合とは別になりますが、今回は江戸小紋と
コラボレーションした作品もありました。

江戸小紋の五月女淳一先生
先日の東京小紋染めの体験 でお世話になりました。
何色もの色糊がつかわれた多彩な江戸小紋ですね~。


奥さまは東京友禅作家で生駒先生のお弟子さんであった五月女綾先生←写真撮り忘れ
とっても可愛らしい染め帯をつくられていました♪
イースターエッグの染め帯

十二支の地紋の生地に十二支にはいない猫が羽根つきをしている!


「工房で仕事をすることが楽しい、つくりたいもので溢れているから美しいものができる」
と熱く語ってくださった坂井教人先生
坂井先生といえば、水芭蕉やカタクリの花。上品で大胆な構図が印象的です。


坂井先生のお弟子さんである水橋さおり先生

丸山伸彦先生が、江戸時代の遊びの要素を彷彿させると絶賛していらした
尽くし文様であり見立てにも見える、羊文様!


こちらの方も坂井先生のお弟子さんでした大野深雪先生。
実は先日、日本橋三越で文鳥と花見弁当の染め帯をみせていただき胸キュン恋の矢

しかし、この日の作品はおどろおどろしかった…(・_・;)
狐の行列ですが、輿にのっているのは妖怪です。
現代版の国芳か河鍋暁斎か…。都会のビル群のシルエット、スカイツリーもみえます。

ご本人の半幅帯も狐の行列。

前柄は神田祭の鯰と狐が瓢箪「染」の瓢箪で抑えている!
瓢簞鯰=とらえどころのないの意。


東京友禅染めの実習 でお世話になった岩間奨先生
私の馬の絵馬の帯の作者の方です♪

濡れ描き友禅と糸目友禅の技法で描かれた藤と菖蒲が上品~キラキラ


ヴィバルディの四季より「春」を描いた今井昭先生
今井先生にも友禅の色挿し体験 でお世話になりました。


※会場内での作品の撮影ときものカンタービレ♪への掲載は各作家の先生方より
許可をいただいたものです。

作家さんが集まる染芸展は、つくり手の方とお会いできる、きもの好きにとっての
ディズニーランドのようです♪ 違うか…。
ひとときの夢、ありがとうござましたm(_ _ )m

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