沖縄のやんばるの森に生息するヤンバルクイナ。
オリーブ色の羽、胸からお腹は美しい黒白の縞模様、真っ赤なクチバシと目と足が特徴です。

手描き友禅作家の中野スズミ先生にヤンバルクイナの染め帯のお誂えをお願いしました♪

沖縄の鳥なのに沖縄の作家ではなく、東京の友禅作家の中野スズミ先生にお願いしたわけ。
それは、ヤンバルクイナの特徴のお腹の黒白の白部分を糸目で表現して欲しかったから。

ヤンバルクイナは飛ぶことができません。
首を振りながらとぼけた感じで歩きます。
このとぼけた感じが中野スズミの世界観にとてもよく合うように思ったのです♪

かつて沖縄にはヤンバルクイナの天敵となるような肉食動物は生息せず、
ヤンバルクイナは飛ぶ必要性を持たなかったようです。
現在はハブ退治のために持ちこまれたマングースによって、絶滅の危機にさらされています。
手先にチラっとマングースが…マングース


このお誂え、何パターンも下絵を描いてくださったのですが、妥協せず希望を伝えました。
ヤンバルクイナが今にも動き出しそうな躍動感、そして絵画のような遠近感。
私のワガママをお聞き届けくださり、希望通りのヤンバルクイナの帯が完成しました♪

ヤンバルクイナは木の上に登って休むそうです。
木の枝に2匹描いていただくことで、グーーーンと遠近感がでました~ヾ(@°▽°@)ノ

手先にはチラッとマングースマングース
マングースに驚くヤンバルクイナなのです。躍動感あり!


【3月8日の装い】東京◇雨のち曇り(湿度79%) / 最低気温6℃ 最高気温11℃
薄梅鼠色の100亀甲結城紬に中野スズミのヤンバルクイナの染め帯をコーディネート

帯あげはヤンバルクイナの羽の色と揃えてみました。
帯あげは加藤萬、帯〆は伊藤組紐

更紗の古裂のデコパージュバッグは松枝忍



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