パールトーン(通気性、風合い、撥水力) / きもの文化検定工房見学 その2 のつづき(^-^)/

しょうざんリゾート京都の中にある、しょうざんの工房へサーチ
きもの文化検定の工房見学会としては何度かいっているそうですが、私は工房を見学
するのははじめてです。

しょうざんリゾート京都は、織物のしょうざんが運営する35,000坪の敷地を有する巨大リゾート。
戦後にウールお召を開発したしょうざんの創業者である松山正雄氏が理想として思い描いた
花と緑の観光工房。お食事処だけでなく結婚式場やプールやボウリング場まであります。
昨年の秋には東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯&VIALAとという会員制のホテルもオープンしました。

この日(2月20日)は古木の梅が咲き始め白梅


広大な敷地の中にひっそりと工房があります。


地下の工房では、友禅の彩色や臈たたき染めが行なわれていました。
ここで見せていただいた、しょうざんの作品はとても素晴らしかった!

1階では、一珍染の実演と解説。
一珍染とはうどん粉と小麦粉と石灰を混ぜてつくる一珍糊で糊置きし染める技法のこと。
一珍糊は乾くとひびが入り、染めるとそのひびが素朴で独特のダイナミックな印象を醸し出します。
実演では、一珍糊を筒紙に詰めて生地に描いていました。
糊が乾くと布を斜めに引っ張って少しずつ糊を剥がしていくのだそうです。
後で調べてわかったことですが、一珍糊を完成させたのは狩野探幽の弟子であった久隅守景。
守景の号は一陳翁ですので、一珍糊の由来はここから来ているようですね。

さて、「しょうざん」といえば「生紬」です。
別記事であらためます。

※この工房見学は、撮影禁止でした。
今回はきもの文化検定の合格者(1級合格のOB)の1人としてであり、
特別な撮影許可をいただいていないので工房内の写真はありません。

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