行司も力士と同じく、各相撲部屋に所属しています。
そして力士のきものと同じく階級によって規定があり、装束や身につけるものが変わります。

意外と知られていませんが、場内案内、力士の紹介、懸賞の紹介、取組の決まり手のアナウンスは、
枡席西1列目の行司(装束は着ていない)が行なっています。

場所中以外は、番付の発送や冠婚葬祭の仕切り、人名帳の作成などの事務的な仕事、
巡業先では交通機関や宿泊先の手配もこなすそうです。
取組の軍配をあげるだけでなく、相撲の裏方仕事をこなす仕事でもあります。

装束の袴の括り紐は、十両格行司以上は袴を括らないので平紐となります。

【階級】十両格行司
【菊綴、房色】青(緑のこと)白
【履物、物具】白足袋(土俵控えの入場時は草履)



行司は軍配をあげますが、他のスポーツの審判のように勝敗を決める最終的な権限はありません。
物言いがあった場合は、勝負審判による協議によって勝敗が決められます。
幕下格行司および十両格行司は年9回以上、幕内格行司および三役格行司は年6回以上
軍配差し違えをすると一枚降格の処分。ただし、一場所で3回以上軍配差し違えをした場合は
無条件で一枚降格処分となることが原則…だそうですが、今は厳格ではないとのことでした。


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