「吉例顔見世興行 東西合同歌舞伎」 の鑑賞に京都四條南座へ。

1603年(慶長8年)に出雲阿国が阿国かぶきをはじめた地に建つ南座は
日本最古の劇場といわれるところ。
現在の南座は1929年(昭和4年)に竣工し、1991年(平成3年)に改修されたものです。

そしてこの度、舞台18m×15mと花道1.5m×17mの檜板が新調されました。
なので、この顔見世は「新檜舞台開き」となっています。
花道脇の良いお席だったのですが、檜の香りがしました!

取り外されたかつての檜板はしおりとなって筋書きについてきます。

「顔見世」とは、各座が年契約で役者を雇う制度だった江戸時代に、
新しく契約した役者をお披露目する興行のことでした。
現在では本来の意義はありませんが、東西の名優が顔を揃える歌舞伎座の祭典です。
東京の歌舞伎座は11月、京都の南座は12月におこなわれます。

南座の入口上には役者の名前が白木の板に勘亭流の文字で書かれた「まねき」
という看板があがります。これは京都の年末の風物詩となっています。
まねきは厚さ1寸(約3cm)、長さ1間(約1.8m)、幅1尺(約30.3cm)の檜板。
勘亭流の文字は客席が隙間なく埋まるようにとの想いを込めて隙間なく大きく書かれます。
墨に艶を出すために日本酒がいれられているのだそう。

ご贔屓の方から贈られる竹馬も南座の顔見世ならでは。


そして、顔見世ならではといえば、五花街の舞妓さん、芸妓さんによる総見。
今年は12月1日先斗町、2日祇園甲部、3日宮川町、4日祇園東、5日上七軒です。

この日は、先斗町の花街総見でした♪
総見とは、京都の五花街の芸舞妓さんが芸事を高めるために東西人気役者が揃う
顔見世興行を鑑賞することをいいます。

舞台から左手桟敷席には舞妓さんが7人、島田を結った芸妓さんが4人

舞台から右手の桟敷席には島田を結った芸妓さんが10人

ロビーには芸妓さんと舞妓さんが…。


舞妓さんの花簪には餅花と竹矢来に白いまねき板がついています。

幕間に贔屓の役者さんのところに楽屋訪問してまねき板に名前をいれていてだき、
12月はその簪で装います。

先斗町の千鶴さんのまねきには仁左衛門丈の名前がはいっていました。
立役は墨、女形は朱で名前をいれてくださるそうです。

舞妓さんはお化粧や帯あげの出し方でお姉さん舞妓か新人さんかわかります。
千鶴さんは先斗町の中ではお姉さんのようです。佇まいが洗練されていました。


幕間の時間に南座内を散策。
しかし、芸舞妓さんに見蕩れてお土産を買う時間もなし(^_^;)

お昼は南座の花萬さんのお弁当をあらかじめお願いいたしました割り箸 

ロビーでたくさんの舞妓さんを見つついただきました。贅沢~(〃∇〃)♪


この日は生憎の雨だったのですが…

おかげでたくさんの和傘が見ることができて嬉しい♪

芸舞妓さんの雨支度にも興味津々です。


舞台の感想は…、情感たっぷりでキレが良い浄瑠璃と三味線が印象的。上方は上手い。
仮名手本忠臣蔵七段目 祇園一力茶屋の場を南座でみることができたのが嬉しい。
お軽の七之助丈が美しかった!
仁左衛門ファンとしては顔見世で拝見できて嬉しかったですが、お疲れのような…。
演目のきものについては、改めます。


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夜は京都おもてなし大使の高橋泰三さんのご案内で北白川の中善さん割り箸

そして祇園の冨田屋さんのお茶屋バーへお酒
この辺りは知らずしては遊べない…(^_^;)

小鈴姐さんとカメラ サッパリしたカッコイイ女性でした。
花街のことについて、裏話などをチラッとお聞きいたしました。興味深い~!


花街にはあまりご縁がありませんが、美しいきものも女性も大好き♪
来年も花街総見にあわせて入洛しよう!と決めたのでした。
ああ、こうしてますます京都にはまっていく…。
甘味だけでなく夜の世界も…(・_・;)

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