小袿・桂袴道中着 / 高円宮典子女王殿下の装束 / 衣紋道高倉流 ふたあいの会 その1 のつづき


高倉流宗会頭の仙石宗久先生のお話「皇女の誕生から結婚まで」のつづきですφ(.. )

細長にはふたつのものがあります。


「産着の細長」
こちらは、盤領(あげくび)についている蜷結びの絹糸に糸細工の飾りがついています。
高倉家伝来の「装束寸法深秘抄」から復元したもの。

誕生のときの産着としてだけではなく、男女ともに3~4歳ぐらいまで身につけていた
子どもの装束で、元は日常着としての褻の装束だったものが晴れ装束になります。
ちなみに汗衫ははじめから女児の晴れの装束。
江戸時代になると、徳川家に男児の世継ぎが誕生すると朝廷から祝いとして贈られる
のが慣例となりました。
形式的なものとなってしまい、寸法が大きく仕立てられたものが、残っているそうです。
今の皇室では、産着の細長はつかわれていません。


もうひとつの「細長」 

女児の装束とされていますが、婦人も着用したようです。
特徴は袵がないということ、これは両脇があいている闕腋になっています。

江戸時代からは皇女の幼少期の礼装となり、深曽木の儀などでつかわれたのだそう。
現在は未成年の皇族が女性用の細長をお召しになります。
着袴の儀の装束は細長。←きもの文化検定1級問題向き
近年では、紀宮清子内親王は紅亀甲地に白松唐草の上紋の二陪織物、眞子内親王は
紅亀甲地に白菊折枝の二陪織物、敬宮愛子内親王は紅三重襷地に白菊折枝の丸の
二陪織物の細長をお召になられています。

細長を纏った女の子が可愛い~(〃∇〃)ドキドキ


現在の皇室の儀式の装束はあまり公開されていませんが、こちらには写真ものっています。
平安期から平成に至るまで、そして現在の皇室の装束がわかります。

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十二単のはなし―現代の皇室の装い


ふたあいの会では十二単と束帯の着装実演もありました。珍しい後姿。


束帯でお菓子をお召し上がりになるの図

小袿なので身分の高い設定? ←女房にしか見えませんが

座るとこんな感じになります。

出雲のお菓子が取り揃えられていました~。

装束男子に囲んでいただきパチりカメラ 
ありがとうございましたm(_ _ )m


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