お茶のお稽古の後、最終日ギリギリに駆け込みました(^_^;)

「生誕130年 竹久夢二 展」へサーチ ※京都、岡山、日本橋の巡回展も終了しています。


「ベル・エポックを生きた 夢二とロートレック」
この展覧会は二人の関連性がテーマ。
19世紀末から第一次世界大戦まで「ベル・エポック」といわれたパリの良き時代には
ジャポニズムのブームがありました。ロートレックは浮世絵の影響を強く受けたといわれています。
そして竹久夢二は「日本のロートレック」と評されフランスのミシュランで紹介されました。

画壇に属さず、肉筆画でなくポスターや版画を芸術的域に高め、幅広くデザインを手掛けた
マルチアーティスト的なところが共通点でしょうか。

夢二ゆかりの作品や関連資料などが200点以上展示されています。
見応えがあったのは、夢二が描いたたくさんの美人画の屏風絵。

♪~待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな~
そういえば「宵待草」は竹久夢二の作詞だったのですね…。
こちらは晩年に訪れたハワイで描いたとされる作品。ハワイ版「宵待草」


「あら、夢二さん…ドキドキ
この展覧会は会場の中に撮影スポットが設けられていますカメラ
撮影ポイントの夢二の等身大パネルがセピア色なので、セピア色で撮影してみました♪


1914年(大正3年)日本橋呉服町に「港屋絵双紙店」を開店。
夢二がデザインした小物を扱うお店です。店長は前妻の岸たまき。

現代の「港屋絵双紙店」ミュージアムショップで購入した、マスキングテープ


見どころはこれだけでない、髙島屋ならではビックリマーク
こちらも撮影スポットカメラ

創業450年京友禅の老舗「千總」による、きものと帯の再現です。
千總13代目の奥さまのご実家は髙島屋の前身である飯田呉服店の飯田家。


「加茂川」 加茂川を眺める舞妓ちゃん。

肩あげされた桜が描かれた振袖を裾を引いて着ています。襟は赤。

だらりの帯は、墨色の地に白あげした後に描き友禅で表現。


「立田姫」 立田姫は秋の豊穣の女神のこと。
首が長くなで肩の女性はきものが似合うとはいえ、ここまで首が回ったらろくろ首ですが…汗

地色の赤は絵の色にあわせて何度も染め実験をし染めあげたものだそう。

帯に描かれてるのは梅。
この頃は花の開花時季を気にせず意匠としたものが多く見られます。


「秋のいこい」 黒船屋のモデルお葉が描かれた夢二の代表作。
お葉は藤島武二のモデルでもあった佐々木カネヨのことです。関連記事は こちら☆

縞文様に見えますが、写し糊の技法で縞っぽく丹念に描かれたもの。

帯は絵ではほとんど描かれていないため、夢二の「南枝早春」を参考に柘榴の実を描いたもの。
柘榴も初秋の果実なので、季節感は無視されているようです。


きもの好きなら見ておきたい、展覧会でした♪ 
最終日、間にあって良かった~ヾ(@°▽°@)ノ



「きものカンタービレ♪」のFacebookページ矢印