東京手描き友禅作家の岩間奨先生のご指導による「糸目糊置き」「友禅挿し」

1回目は糸目糊置き、友禅挿し、約1ヶ月後の2回目は金彩、金砂子による加飾を実践します。

下絵はあらかじめ描かれていました。自分で追加していくのも可。

下絵でつかわれているのは、蒸しの工程で消える新青花液コンク

あたりをつける薄い液と下絵を描く濃い液、糊はゴム糊です。

今回は口金はつかわず筒先を切ってつかいます。

試し布に糊を置いていきます。

下絵に沿って糊置きをします。
糊がでてこなかったり、押し出しすぎると糊が散ってしまったり…


両端に針がついた細い竹の棒(伸子)を布の両耳にかけて竹の弾力で布をピンと張ります。
これを伸子張りといいます。

色挿しの前に、糸目を浸透させ防染効果を高めるために、布に染み込ませたベンジン
を生地の裏から吹いていきます。揮発地入れというようです。

赤、黄、緑、青、紫、ピンクの6色の酸性染料を混ぜて色をつくります。

まず、黄色と緑の色挿しからやってみました。

泣きどめの量が少なかったのか、染料が泣いてしまったので、さらに糸目糊で枠をつけ

裏みると糸目糊が落ちた状態がわかります

乾燥するとまた色のイメージが違ってくるから難しいです。


同じ意匠でも挿し色によってまったく違う印象になります。



※岩間先生より途中経過の報告がありました。

友禅挿しの染料を生地に染め付けるために蒸しを施した後の糊伏せ

糊のベタつきを防ぐために糠をかけ、乾燥後に地色を染める引染め


受講生の布をつないで伸子張り

引き染めの後、水元は京都にて。


次回は、金線と金砂子による金彩加工に入ります。

友禅体験実習の中でも、糸目糊置きから金彩までできる機会は中々ないと思います。
しかも、解説付き!とても有意義な講座でした。