染織文化講座 加賀友禅伝統産業会館 / 2014年夏 金沢の旅 その9  のつづき

能登へは能登上布を着ていったのですが、(きものの里帰り~♪)
金沢には加賀友禅…?

私、夏物の加賀友禅をもっておりませんでした(・_・;) 
加賀友禅は基本的に手描きによるものなので、小紋はあまりつくられていないのです。
(坂口幸市先生の加賀小紋は別)
夏の小紋は滅多にお見かけしません。

丸山先生の「友禅染」の講義の中では、千總の西村總左衛門の話がでるであろうと
予測して←当たりました当たり 金沢へは京友禅でまいりました。

千總の鷺草文様の絽小紋に志ま亀の団扇文様の絽塩瀬の染め帯をコーディネート

「京友禅」の老舗による鉄板コーデです。


丸山伸彦先生による「友禅」のお話

「友禅染」は、糯米をつかって「糸目糊置き」をし、多彩な色挿しによって
日本画のように文様表現できる技法のこと。
その名前の由来となった、宮崎友禅斎が元禄期に創案したものといわれていますが、
現存する資料から、友禅斎は友禅染めの技法や創作、改良などにも関わっていないことが
判明しています。
江戸時代、日本では町人文化が花開き流行が生まれます。
17世紀、世界的に見ても、流行を自覚、享受するという現象は日本のみであり、
さらに雛形本の刊行という、メディアをつかった戦力は、ヨーロッパより100年早く、
これは日本のモードの早熟さを表します。
友禅染は技法であり、基準作はないが、これほど「友禅」の名が残ったのは、
宮崎友禅斎はメディアが生みだした最初で最大のスターであったから。
このことのほうが、遥かに大きいというお話でした。


3時間にわたる濃い内容だったので、頭に糖分が欲しいところ…。すると何と!
石川県菓子工業組合青年部さまより、生菓子の実演と提供がありましたヾ(@°▽°@)ノ

加賀五彩の藍、臙脂、黄土、草、古代紫がつかわれた「加賀友禅」

金沢は茶の湯文化が発達した和菓子どころでもあります。

加賀友禅には箔はないのですが、金沢は日本の金箔生産の99%のシェアを占めています。
だからでしょうか、贅沢に金箔入りですキラキラ


眼にも舌にも美味しく頂戴いたしました。
ありがとうございましたm(_ _ )m

いよいよ、加賀友禅の実地研修です(^-^)/

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