信州大学 繊維学部 森川英明教授のお話
●人はなぜ衣服を身に着けるのか?
欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて低階層の欲求が満たされるとより高い階層の欲求を要求するというもの。
着物愛好家はなぜ着物を着物を着るのか。人それぞれではありますが、学ぶことでみえるものも。
●衣服にはなぜ繊維素材がつかわれるのか?
衣服に求められる機能、審美的欲求(デザイン、ドレープ性)、着心地、携帯安定性、扱いやすさなど、考察すると、テキスタイルの機能性があうことがわかる。
人類と繊維の歴史、出土品からみる繊維
6000年前のものと思われる「骨針編み葛布」
5660年前の絹糸の「羅」
●シルクについての考察
蚕はなぜ繭をつくるのか?
蚕の繭づくり。蚕は位置を決めると吐糸し足場をつくる。
カイコが繭を作ることを営繭(えいけん)行動という。
繭糸の構造について。
●近代製糸技術について
日本初の官営富岡製糸場は1872年(明治5年)フランス式繰糸機を導入。
煮繭と繰糸を1人で行い1釜2条繰りの共撚り式。※後に4条繰りケンネル式に
1870年(明治3年)前橋藩が輸入したのはイタリア式。
明治期に日本が導入した繰糸機はイタリア式とフランス式。
後にイタリア式ケンネルを、安東式(糸の縫合性を高め織物経糸用に使用)、
イナズマ式(生産効率を高めることに特化)と工夫と改良を加えていく。
●デジタル技術による繊維製品設計
輸送体、宇宙開発、エネルギー、医療、さまざまなことへの可能性。
将来的には、宇宙から蜘蛛の糸のようにファイバーを下し宇宙ステーションとのやりとりをする可能性もある。
人類と繊維の歴史、そして未来。機能性と可能性。
それを知ることは人類の英知を知ることでした。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140907/17/wingofkimera/2a/8e/j/o0450033813059324094.jpg?caw=800)
●人はなぜ衣服を身に着けるのか?
欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて低階層の欲求が満たされるとより高い階層の欲求を要求するというもの。
着物愛好家はなぜ着物を着物を着るのか。人それぞれではありますが、学ぶことでみえるものも。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140907/17/wingofkimera/08/e4/j/o0450033913059325106.jpg?caw=800)
●衣服にはなぜ繊維素材がつかわれるのか?
衣服に求められる機能、審美的欲求(デザイン、ドレープ性)、着心地、携帯安定性、扱いやすさなど、考察すると、テキスタイルの機能性があうことがわかる。
人類と繊維の歴史、出土品からみる繊維
6000年前のものと思われる「骨針編み葛布」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140907/17/wingofkimera/50/00/j/o0450033813059343193.jpg?caw=800)
5660年前の絹糸の「羅」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140907/17/wingofkimera/43/a4/j/o0450033913059343194.jpg?caw=800)
●シルクについての考察
蚕はなぜ繭をつくるのか?
蚕の繭づくり。蚕は位置を決めると吐糸し足場をつくる。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140907/18/wingofkimera/ad/76/j/o0450033813059351635.jpg?caw=800)
カイコが繭を作ることを営繭(えいけん)行動という。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140907/17/wingofkimera/23/b7/j/o0450033813059346645.jpg?caw=800)
繭糸の構造について。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140907/18/wingofkimera/90/63/j/o0450033913059352787.jpg?caw=800)
●近代製糸技術について
日本初の官営富岡製糸場は1872年(明治5年)フランス式繰糸機を導入。
煮繭と繰糸を1人で行い1釜2条繰りの共撚り式。※後に4条繰りケンネル式に
1870年(明治3年)前橋藩が輸入したのはイタリア式。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140907/18/wingofkimera/aa/12/j/o0450033813059357399.jpg?caw=800)
明治期に日本が導入した繰糸機はイタリア式とフランス式。
後にイタリア式ケンネルを、安東式(糸の縫合性を高め織物経糸用に使用)、
イナズマ式(生産効率を高めることに特化)と工夫と改良を加えていく。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140907/18/wingofkimera/a9/e2/j/o0450033813059365888.jpg?caw=800)
●デジタル技術による繊維製品設計
輸送体、宇宙開発、エネルギー、医療、さまざまなことへの可能性。
将来的には、宇宙から蜘蛛の糸のようにファイバーを下し宇宙ステーションとのやりとりをする可能性もある。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140907/18/wingofkimera/8d/7f/j/o0450033813059379802.jpg?caw=800)
人類と繊維の歴史、そして未来。機能性と可能性。
それを知ることは人類の英知を知ることでした。