第35回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル(8月17日~30日)

草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバルは、日本の若手音楽家や音楽愛好家に
世界の優れた演奏家から直接指導を受ける機会を設けることを目的として1980年に
設立。当初はアカデミーのみの構想だったそうですが、国内外の名実共にトップの講師陣
の演奏を目の前で見て生で聞くことが何よりの学びの場になることから、コンサートも
企画され、湯けむりの街、草津温泉で日本で初の夏の音楽祭が開催されることとなりました。

ウィーンフィル、ベルリンフィルの首席奏者や世界で活躍する演奏家が講師をつとめ、
草津の街から2kmぐらいの森の中にある草津音楽の森国際コンサートホールにて
約2週間開催されますクラッカー

1974年~2008年までウィーンフィルのコンマスとして活躍され、
名実共にウィーンフィルの顔であられたウェルナー・ヒンク氏とカメラ
現在はウィーン•コンセルヴァトリウム教授であり、ウィーン弦楽四重奏団、
ウィーン八重奏団のリーダーを務められています。

会場となる草津音楽の森国際コンサートホール♪

緑に囲まれた立地に立つ自然光を取り入れた608席の六角形のゆとりあるホールです。


高原のコンサートに相応しく、アルプホルンの演奏で幕を開けますクラッカー
アルプホルンには音階を決める指穴などはなく、マウスピースをつかった奏者の
唇の動きと音感のみで演奏されます。自然を敬う暖かみのある音色なのです♪

元々は雪で根元の曲がった山の斜面の樅の木を刳り貫いてつくられたそうです。
大きいなあ~\(゜□゜)/


開演前と休憩時間には琴の演奏♪

呈茶席もありましたお茶

草津名物の花豆のお菓子と楽器柄のお茶碗

草の芳香漂う野点席も良いものです~。


第35回は「リヒャルト•シュトラウス生誕150周年~ミュンヒェン、ウィーン、ドレスデン」
リヒャルト•シュトラウス(1864~1949)はドイツの後期のロマン派の作曲家。
ちなみに、ウィンナ•ワルツのヨハン•シュトラウス一族との血族はありません。

リヒャルト•シュトラウスを中心に、バッハ、モーツァルト、シューベルトの室内楽や
マーラー、ドヴォルザークの交響曲の日も有り多彩な演目となりました。

マスタークラスのレッスンには公開レッスンもあり一般の方にも開放されています。

この音楽祭では日本で初演どころか世界で初演となる曲目もあり、かな~りマニアック。

リヒャルト•シュトラウスの室内楽曲、じっくり聴いたのははじめてですが、とても良かった♪


高原の音楽祭の装いは、たとえガラコンサートと銘打っていても基本スマートカジュアルです。
天皇皇后両陛下がご臨席されるコンサート後のパーティーでは草津の温泉旅館の女将さん
が訪問着でいらっしゃいますが、よそいきになりすぎない程度のおしゃれを楽しまれる方々が
ほとんど。上布のきものでも問題ないと思いますが、私は一日中きもの生活ですので、
自分の気持ちのメリハリをつけるために、紬から小紋に着替えました~。

どちらも秋草文様の絽の小紋です。

この音楽祭をイメージしてつくっていただいた、松枝忍の古布デコパージュの籠バッグ

両面づかいできるので、旅行にとっても便利です♪


音楽祭開催期間は草津の街での街角コンサートもあり、湯けむりの街はうっとり
するような音色に包まれています♪


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