長町武家屋敷 ~ 武家屋敷跡 野村家 / 2014年夏 金沢の旅 その8 のつづき(^-^)/

染織文化講座 金沢編は加賀友禅伝統産業会館にて開催されました。

1階の展示スペースには、名だたる加賀友禅の作品群が飾られ中央には加賀友禅に
欠かせない、鹿刷毛、平刷毛、片刷毛、面相筆、小刷毛、ふのり、なども展示されています。


奥の特別展示室には、重要無形文化財保持者である故木村雨山の屏風

貴重なスケッチブック。臨場感溢れる筆致、日本画の技法を駆使した写生であり、
色彩は大和絵を思わせるものが多い木村雨山のタッチはこうしてできるのか…。


加賀友禅の始祖(友禅染の始祖)といわれる宮崎友禅斎の像も。

現存する資料から、友禅斎は友禅染めの技法や創作、改良などにも関わっていないことが
判明しています。ではなぜ、友禅の名が友禅染めにつかわれるようになったのか?
これが、染織文化講座 金沢編での大きなテーマでもありました。
丸山伸彦先生の講義の詳細は、染織文化講座の講座記録にてレポします。


2階の畳敷きのホールには、木村雨山、談義所英二をはじめとした戦後の加賀友禅
を築き上げた、故人の作家の素晴らしい加賀友禅が特別に集められ、展示されていました。


談義所栄二の豪華な檜扇文様の黒振袖

加賀友禅の特徴として刺繍はないとされますが、昔の加賀友禅は刺繍も金彩もあるものも。


松竹梅に鶴の黒振袖。



成竹登茂男の訪問着



作者不明の褄文様の振袖


上前と下前のみに文様が描かれた五つ紋付のきもの



※会館内での撮影及び掲載の許可をいただいております。

加賀友禅の特徴は、写実的な絵画調の花鳥風月、虫食い葉、先暈かし、
加賀五彩(臙脂、藍、黄土、草、紫)の色づかい。
加飾することなく鈍色の空の下の自然を写しとった美とされています。
京友禅との違いは、分業制でないこと。(工程の中で分業はあり)
作家の個性が強いのが特徴ですが、その原点を見た気がいたします。

現代の加賀友禅の見比べてみることができたのは興味深いものでした。
あらためてご尽力くださいました方々に感謝申し上げます。
ありがとうございました。

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1階には加賀友禅作家の森田耕三先生の実演コーナーもあります。

森田耕三先生とカメラ 
お会いしたのは4年ぶりだったのですが、先生お変わりない!


開通式で飾られる加賀友禅のタペストリーに彩色をさせていただきました。
加賀友禅作家の森田耕三先生による企画。

新幹線の車輪に黒色を彩色。

これは開通式に見にいくしかないでしょうо(ж>▽<)y ☆


講師の丸山伸彦先生も彩色されました。


この友禅彩色された人の中から、抽選で北陸新幹線がデザインされた名刺入れが当たります。
いいなあ~о(ж>▽<)y ☆


ちなみに開通式では「加賀友禅でお出迎え」という企画があるそうです。
加賀友禅プロモーションマネージャーである鶴賀雄子さんによるもので、今回の
染織文化講座金沢産地研修の受講生の中からも参加したいという声が上がっていました。

私は…、「加賀友禅で迎えていただきたいビックリマーク」ほうなので、←発想がオヤジといわれた
開通式の日の北陸新幹線で金沢を訪れたいと思ってます~。
東京から東京友禅か江戸小紋を着て加賀友禅にお出迎えしていただく、そして加賀友禅を
着て帰るとか…?←妄想が膨らみますね(^_^;)


つづきます(^-^)/

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