都会的でシックな装いが推奨され、絣は民芸品だと敬遠される傾向にありますが、
絣には古から伝承された技と風土を写しとった美があります。
尋常でない手間隙と高度な技を必要としつくられるものですが、今の時代にあわないと
いわれては売れません。つくっても売れないのならつくらない…。
かたやシンプルシックなものは、一見わからない、技も手間隙もかけない量産品に
付加価値をつけて売ることができます。
費用対効果がよろしくなければ、いいものであってもそれがつくられなくなるのは道理。
当然の結果だとは思いますが、きものらしいきものが次世代まで受け継がれるように、
少ずつではありますが、ない袖を振り、着ることで伝承していきたいと思っております。
華やかな茨の道だわ…(x_x;)

日本きもの学会の産地実地研修で奄美大島にいき、ますます古典的な絣が着たくなりました。
しかし現地の方におすすめされたもの今風の奄美大島紬というのが…(^_^;)
販売会と資料館 at 本場奄美大島紬協同組合 / 奄美大島&鹿児島の旅 その7

龍郷柄と秋名バラでも6玉の絣が小柄なものはみることがありますが、私が欲しいと
思っているのは2玉の中柄か1玉の大柄のもの。

新宿京王百貨店にて開催中「NIPPONの技 現代の匠展」(~7月16日まで)
に出展したいらした、奄美大島紬の原仁左衛門工房のところでおみかけしました。
織元は仁左衛門工房でなく親戚筋の柊田織物のものだそう。

おお~っ、古典柄の龍郷柄がここに!

こちらは民芸調というよりもノスタルジックという表現がピッタリ♪
今では貴重となってしまった1玉の龍郷柄。蘇鉄の柄もクッキリしています。

どちらももうちょっとシャープな柄が理想ではあるのですが素敵恋の矢


秋名バラの黒白。しかしこのグレートーンの着こなしは私には難しいかな…。

赤が入っているほうが、自分らしい着こなしができそう。んっ…?

あれっ↑奥には見覚えのある顔が…。

なんと、私たちがいる~(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
美しいキモノ2013年夏号で取材されたときのもの。
きもの文化検定で知り合ったお仲間のひとりが仁左衛門さんの夏大島を着ていたので、
このお写真は仁左衛門工房さんの展示会と共に日本全国を行脚して飾られているようです。
ビックリ~( ̄□ ̄;)!!


というわけで…、龍郷柄と秋名バラをみつけました♪
これは各織元を根気よく探したらさらに理想の龍郷柄と出会えるということかもしれませんね。
奄美大島いかなくっちゃ~。

縄のれんのあるもつ焼き屋さんにて飲み会でしたビール

【7月14日の装い】東京◇晴れ(湿度63%、ムシムシ汗)/最低気温26℃ 最高気温33℃

幾何学文様の絹紅梅に江戸紅型の麻の帯をコーディネート



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