製織《絣の種類、配列、絣糸の数》at 本場大島紬協同組合 / 奄美大島&鹿児島の旅 その6  のつづき

日本きもの学会の産地研修旅行に参加したのは4回目。
今回の産地研修でははじめて、お買い物時間がありました。

きものの展示会は好きですが、販売会のようなものはどうにも苦手な私…。
とくに即断即決を求められるような売り方をされると、買い物意欲が激減汗
「今だけ!」という売り文句の呉服屋さんがいたら、まず信用しないことにしています。
きものはお値段もそれなりにするもの、そして流行のあるお洋服と違って長く着るものです。
慌てて買うよりも、じっくり考えてから購入できたほうが良いように思っています。

ですが、旅先だけは例外。とくにその産地のもので欲しいものがあれば尚更(^▽^;)

好みの龍郷柄を探している私。(手持ちの龍郷柄は大柄すぎる。そしてすでにボロボロ汗)
今は百貨店や呉服屋さんで龍郷柄をみかけることがありません。たまにあっても小柄の6玉。
私が探しているのは蘇鉄柄の立体感が美しい←ここがポイントひらめき電球中柄のものなのです。
さらに赤が入っているものが良いのですが…。

しかし売り手の皆さま(奄美大島紬婦人会の織元の奥さま)から
「え~っ今時、龍郷柄、しかも赤入りはないでしょう!」っと止められました汗
着ていたものが、一元式の泥大島で龍郷柄と似通っていたのもあったのでしょうね(^_^;)

龍郷柄はお洋服にリフォームされているもののほうが見かけますが、
きものとして着たら、今でも素敵だと思うのですけど(-。-;)

赤なしの龍郷柄をあててみると…、う~ん、これではへび女みたいへび
龍郷柄はハブの模様なので当たり前なんですが…あせる
赤なしなら大柄の龍郷柄が良いのです。
んっ…? 、あの織られていたのが良かったかしらん(-_☆)

盛んにイマドキの本場奄美大島をおススメいただきましたが、今ひとつピンとこず…。
おすすめされた泥大島。流れるような柄つけが素敵。

今回はこちらを購入することにしました~♪

本場奄美大島紬協同組合の100周年記念でつくられたという復刻柄。←古いもの好き
奄美大島紬の伝統的絣模様で、さらにどっぷり泥染めの泥大島。
比べてみると泥大島の黒も色々で、こちらはとても深~い漆黒でした。

本場奄美大島紬らしいものを選びました。帯あわせも楽しめそうです合格


龍郷柄と秋名バラは、気長に理想通りのものを探すことに。
これってつくってもらうことになるのかしらん(・_・;)?
いそいでおりませんが、この先はつくれる人がいなくなるかも…という心配があるのが、
今のきもの業界の現状なんですよね…。う~ん。。。

帰り際に慌てて組合の中にある資料館へ目

大島紬は昔は糸芭蕉をつかって織られていたという「芭蕉衣製法絵巻」

奄美でかつて養蚕がされていたこと、当時つかわれた地機も展示されていました。


糸の染め見本

本場奄美大島紬は1反450gのうち50gがテーチ木(車輪梅)の染料です。
普通のきものは1反600gぐらいなので、軽い。鉄媒染によって虫はつきにくく汚れにくい。

正藍大島紬は戦前につくられたもの。今は極わずかしかつくられていません。

色大島は化学染料をつかって地糸や絣部分を染色します。


次は、奄美パークと田中一村美術館です(^-^)/

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