「青戸柚美江 米寿記念作品展」が開催中のシルクラブへ(~5月29日まで)

青戸柚美江先生とカメラ
ご自分で畑に出られて作業をされていらっしゃるのに、とっても肌がお美しい。


山陰地方といえば、弓浜絣、廣瀬絣、安来織など魅力的な織物の産地。
昔から棉栽培や養蚕も盛んな地域で、農村では自家用の絣が織られていました。
白鳥が飛来することから名づけられた、島根県安来市にある、のき白鳥の里。
こちらには出雲織の制作工程から作品展示まで展示されている、茅葺きつくりの棟があります。
一昨年、松江~出雲の旅のときに訪れたかったのですが、家族旅行だったためできず、
ずーっと後ろ髪をひかれておりました。

青戸柚美江先生の出雲織は農民工芸の精華といわれています。

綿、絹、天蚕、紙布、蓮糸…、天然素材を活かしたその織物。
ご自分で綿を育て紡ぎ藍染めをし機を織る。二度と同じものは織られないとお聞きしました。

こちらは、蓮糸で織られたもの。シルクラブさまのご好意で着させていただきました。
蓮糸織は世界的にも幻の布といわれていますが、今でもミャンマーのインレー湖のほとりで
織られています。1m織るのに1万本の蓮の茎が必要となる、希少価値の高い布です。

この生地、しっとりとしている…! 
これははじめての経験でした。
ところどころ入っている美しい黄緑色は天蚕糸。
神々しい織物という感じがいたしました。

帯も蓮糸で織られています。


美しい作品が展示されていてウットリ~ドキドキ
全国各地でご活躍されているお弟子さんの作品もたくさんありました。



先にいらしていたお客さまが試着されていて、眼が釘付けになったのはこちらの藍染め木綿

身長がない私には絶対に着こなせそうにない意匠ではあるのですが、この藍色に
心魅かれて試着させていただきました。この濃淡がとっても好みラブラブ
一口に藍色といっても色々です。
日本人なら藍色は似合うといわれていますが、顔写りがよい色と巡り会うのは難しい。

着てみると、柄のバランスもとっても良いのでは…(*_*)
う~ん、きもので溺れてしまいそう。ちょっと冷静にならなくっちゃ、、、あせる

うっ、素敵すぎて残像が…(x_x;)
他の作品をじっくり見ていない。←こういうときこそ、冷静になってゆっくり考えましょう。

青戸柚美江先生と藍染めの青戸秀則先生とカメラ


山陰の風土とひとりの女性が生み出した、魅力的な織物。
あ~、きものって本当にいいものですねえ。。。

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