「昭憲皇太后百年祭記念 ~明治の皇后~」展 の鑑賞会と 
衣紋道高倉流宗会頭の仙石宗久先生によるお話とお食事会へ割り箸

「昭憲皇太后百年祭記念 ~明治の皇后~」展についてのレポは、こちら☆


過日「祐宮(後の明治天皇)の御深曽木の儀の再現」の後にも参加させていただい
たきましたので、2回目です。
仙石先生の今回のお話は、前回の「お清とお次」という宮中の習わしのお話に加えて、
「地震と女官」のお話がありました。

1854年(嘉永7年)日米和親条約が締結されますが、この後、京都では大火があったり、
日本は安政の大地震といわれる大きな地震が連発します。
地震のときの宮中のようすはどうなっているのか…?

京都御所には地震殿という避難所の建物があるのだそう。
屋根の軽いもので、ハリがないのが特徴


天皇のお世話をしているのは、女官なので、地震の際も女官が天皇皇后陛下をリードする
ことになるけれど、上の女官(典侍)は装束を自分では着ないので、典侍に仕える女官が
2分で着せてから、3分で天皇(主上)のところへとんでいく、という状況なのだそう。

これらは、お清とお次という宮中の習わしからきているものであり、こういった感覚は
今でも日本人のどこかに残っているというお話。

腰から下を触るとお次になってしまうことから考えだされた、両面袷縫いの白麻の浴衣。


腰から下のものを触った手で上のものを触るのは…となると、女性は手袋を
持ち歩いたほうがエレガントというアドバイスもありましたひらめき電球

仙石宗久先生とカメラ 


会の後は、明治神宮へ参拝。
参道には、昭憲皇太后の御生涯のパネル展示がされています。

本殿に入る門。

ここをくぐるとパーッと視界が開けます。

拝殿前の楠の緑が美しい~。

衣紋道高倉流東京道場会頭の荘司礼子先生とカメラ 

美しい社殿と清涼な空気。都心のパワースポットです。


【5月12日の装い】東京◇晴れ(陽射しが強い!)/ 最低気温17℃ 最高気温23℃

志ま亀の貝文様の単衣小紋に笹づる緞子の塩瀬の染め帯をコーディネート。
単衣の小紋に長襦袢は夏物の爽竹に塩瀬の半衿です。

半衿、帯、帯あげ、帯〆は袷仕様で。

帯あげ、帯〆も志ま亀のトータルコーディネート。


式典やお茶会以外では、暑い日は年中、単衣のきものを袷仕様にして着ています(^-^)
しきたりにとらわれすぎるより、気候や陽射しにあわせて快適に、そして暑苦しく
見られないように装うというのも大切なのではないでしょうか。

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