2014年日本きもの学会の産地研修は奄美大島でしたヾ(@°▽°@)ノ
言わずと知れた本場奄美大島紬の産地。

梅雨入り目前の奄美大島。何を着ていくか直前まで悩みました。(おかげで梱包間に合わず)
暑いだけでなく、湿度も高そう…。きものの大敵は湿度です!
GWを沖縄で過ごすときは、単衣か夏物なのですが、本場大島紬の単衣と夏物が手元にない汗
せっかくの産地研修ですし、やはり大島紬の里帰りがしたいと思い、袷の大島紬でいざ出発です!
下着は晒しでグルグル、長襦袢は夏物の爽竹に塩瀬の半衿をつけました。←これ快適

【5月7日】東京◇晴れ(早朝は寒かったです) / 最低気温11℃ 最高気温22℃

当初、前日まで台湾にいる予定だったので、台北→那覇→奄美というルートを
考えていたのですが、台湾行きが先延ばしになり、羽田から伊丹経由で向かうことに。

2泊3日の旅の荷物は国内線機内持ち込みOK(機種によるので、帰りはダメでした汗)
のグローブトロッター18インチトロリーケースに詰め込みました。
国内旅行は宅急便をフル活用しているのですが、奄美大島まで東京から最低4日間
かかるということを知らず…。あまりにギリギリすぎてしまい、万が一届かないと困るので、
今回は手持ちでいくことに。
日本の宅急便の即日配達のシステムも、今年の2月の大雪、3月の消費税前のドタバタ
で遅れることがあると実感し、余裕がないのはやはり危険と判断いたしました。
袷の大島紬2枚、単衣の結城縮1枚、雪花絞り1枚、長襦袢1枚、下着類、化粧品が入っています。

この日は快晴晴れ 富士山がとてもよく見えました。

飛行機に乗るときは、翼が写り込むぐらいの後方席の窓側で、西に向かうときは
富士山が見えるように右側の席をキープします。
離着陸時の翼の動きを見るのも好き。←車には興味ないけれど、鉄道と飛行機好き

伊丹空港できもの学会の皆さまと合流! この地点ではきもの率は半分ぐらい?

伊丹から西へ向かうルートははじめて。眼下には明石海峡大橋。

そして、鹿児島上空。大隅半島と薩摩半島。

桜島も見えました。噴煙を上げている煙もしっかり見えます。

屋久島もクッキリ。


奄美空港に降り立つ時に見た、奄美の海の美しさが素晴らしかったです~。
離着陸時なので写真はありませんが、海の色と森の色の対比が人工的でない
素朴な感じがとても良い。

奄美空港へ到着するとこんな看板が!
「いもーれ」とは「いらっしゃいませ」の意味。
奄美大島では多様性を大事にするという試みから、今も残る島言葉がつかわれています。
小中学校には方言マップがテキストとして配られ、方言の日や方言で話すニュース番組
もあるそうです。


まずはランチ。奄美空港からほど近い、ばしゃ山村に向かいます。
「ばしゃ山」とは糸芭蕉の群生林のことなのだそう。
奄美大島の北部には質の良い芭蕉の林があって、昔は糸芭蕉から糸を績んでいました。
※大島紬の源流となる絹の手紡ぎ糸がつかわれたのは江戸時代から
昔、ばしゃ山を持っていた大地主の娘さんの婿が決まらなかったときに、ばしゃ山付きと
銘打ってお婿さん探しをしたことから、ばしゃ山は不美人のことをいうのだそうです。
現地バスガイドさんのお話、ためになりますね。

奄美食材のレストラン、アマネシアへ割り箸

琉球料理に近いかな?

窓から見える奄美の海!

今回の奄美滞在の中で、南国リゾートぽいところはここだけだった気がします。

何といってもこの透明感。


奄美の海と本場大島紬~。

陽射しは強いですが、袷の大島紬でも長襦袢が夏物で下着は晒しのみなのが
幸いし、思っていたよりも快適です。着付けもゆるゆるで着ています。

しかしこの大島紬は本場大島紬ではありますが鹿児島の旗印なのが残念!
※本場大島紬は、奄美大島、鹿児島市、宮崎県都城市の3つの産地があります。


【5月7日の装い】奄美大島◇晴れ(光が眩しい!) / 最低気温16℃ 最高気温24℃
袷の大島紬では暑くて耐えられないかしらん…と心配いたしましたが、日蔭に入れば快適。
今では珍しい、割込絣の本場大島紬に花織風の博多帯をコーディネート

縮緬無地の帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房。このセットはあわせやすく万能!


本場奄美大島紬といったら、やはり何といっても泥染め。
泥田の見学に向かいます(^-^)/

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