「婦人画報」「美しいキモノ」「25ans」共催による特別ガラディナー。
10ヵ国の大使夫人によるガーデニングの中、ドレスコードはきものという、
この上なく華やかな一夜でした~♪


さて、ガラディナーに相応しい装いとはどういったものなのでしょう?
ガラディナー、海外ではよくあるのですが、日本ではあまり馴染みが無いかもしれません。
ガラとは祝祭、祭典のフランス語。正装を求められる式典ではありませんので、格式に
とらわれない華やかな装いがあうような気がします。

ヨーロッパでは昼夜でドレスコード(服装規定)が変わりますし、レストランでもディナーは
男性のジャケット着用が義務づけられるのが普通ですが、日本はその辺りは曖昧なので、
会社帰りはスーツでも、休日はゴルフに行くような装いの方もみられます。
夜のコンサートやオペラも同様で、カジュアルな装いの方が大半かもしれません。

式典の招待状で「平服でお越し下さい」と招待状に明記されていることがありますが、
それは「正礼装•フォーマル(燕尾服、タキシード、礼服)でなくてもよろしいですよ」
という意味であって、本来は平服=準礼装•セミフォーマル(スーツ)ぐらいの意味合いです。
ですが今は、平服=普段着(ジーンズも可)と解釈する方もいらっしゃるとお聞きしました汗

ということは、きもの=普段着ではない=全てのきものはセミフォーマル以上
と解釈される方もいそうですね。
もしかして、今後はこういった考え方が主流になっていくのでしょうか…。

紬は現在では昔のように生糸を引き出せない屑繭の行き先といったようなものでなくなって
いるので普段着とは言い切れませんが、やはり式典に相応しい装いではないように思います。

きもののルール(しきたり)は面倒と思い込んでいらっしゃる方が多いような気がしますが、
突き詰めて考えれば、本来は洋装にもルールがあります。しかも昼夜で着替える厳密なもの。
しかし身分社会がなくなった時代の装いというものは、楽な方へ大多数の方に流れていく…、
といったところなのかもしれません。

話がそれましたが、ガラディナーの装いです。
ラグジュアリーなファッション雑誌の読者が参加、10カ国の大使夫人のガーデニングを鑑賞
しつつのガラディナー、木村孝先生のトークショー、衣紋道高倉流による十二単着装実演、
そして会場はホテルオークラ東京の平安の間。しかもドレスコードはきもの。
この上なく華やかでございました~。 遠目からチラッと目


皆さまの古典的な訪問着から作家ものの型絵染めや贅を凝らした刺繍のきもの。
お写真撮らせていただきたいなぁ…と思いつつも、キリがないので…自粛(^_^;)
美しいキモノ2014年秋号に詳しく掲載されるそうなので、楽しみにいたしております。

10カ国大使夫人のガーデニング、そしてガラディナーの様子は後ほど別記事で。

【5月2日の装い】東京◇晴れ(蒸し暑かった!) / 最低気温17℃ 最高気温26℃

たくさんの洋花に囲まれることを考えて、鳥が飛んでいる訪問着を選びました♪


ガラディナーの前に躑躅が満開のホテルオークラの散策路を歩きつつ美術館へ。
こちらも別記事でレポートします。

野口の唐花文様に鳥の刺繍の訪問着に龍村美術織物の清韻唐草帯をコーディネート。


ヘアセットと着付けはホテルオークラ内の与儀美容室でお願いしました。


帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房

こちらの龍村美術織物の袋帯、漆が入っているそうで重厚感もあり独特の光沢があって
気に入っていますが、自分では着付けることができません。
重たいですしお皿の柄あわせも難しい…。

バッグはかづら清老舗

ぞうりは四谷•三栄の十二段グラデーション


※撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載は主催者の方より許可をいただいたものです。

「きものカンタービレ♪」のFacebookページ矢印