一面の銀世界です…(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
本日はこれからお茶会なのですが…汗 昨日のレポートを。

いしかわ伝統工芸フェア2014へサーチ (~2月9日まで)
オープニングには大地真央さんがいらっしゃってテープカットをされだのだそう。


お誘いくださった加賀友禅PR大使の鶴賀雄子さまとカメラ


加賀友禅の起源は約500年前の加賀独特の染め技法であった梅染といわれています。
梅染とは梅の樹皮や芯材を細かく砕いて炊きだした染液につけ石灰などで媒染する
無地染めのこと。梅染の染法で黒味を帯びた色に発色させたものは黒梅染と呼ばれました。
模様が施されるようになったのは加賀御国染めとよばれる兼房染や色絵、色絵紋が確立され
た17世紀中頃で、この頃に現在の加賀友禅の基礎が確立されたようです。
京友禅の祖といわれる扇絵師の宮崎友禅斎は金沢の紺屋棟取の太郎田屋に身を寄せ
斬新なデザインの模様を創案し友禅糊の技法を定着させ加賀友禅の発展に大きく寄与しました。
加賀友禅の特徴は加賀五彩といわれる臙脂(蘇芳)、藍、黄土、草(緑)、古代紫(墨)を
基調とした落ち着きのある写実的な草花模様を中心とした絵画調の柄。
外を濃く中心を淡く描く先ぼかしや木の葉の虫食葉(わくらば)の技法がつかわれます。
仕上げに金箔や絞り、刺繍などがつかわれないことも特徴です。

※↑2010年日本きもの学会金沢研修旅行で学びました。詳細はこちらのまとめリンク

会場にいらしていた加賀友禅の上田外茂治先生より作品をみせていただきました。

上田外茂治「里山に秋」
山里に秋の到来を知らせるソバの花畑を描いたという作品


柿本市郎「秋明菊」


杉村典重「インカの百合」


由水煌人「藤」


白坂幸蔵「しだれ梅」


特設ステージのイベントでは、加賀友禅PR大使である鶴賀雄子さんによる、
加賀友禅の魅力について語られるコーナーもありました。

金沢には犀川と浅野川というかつて友禅流しが風物詩であった川があり、現在も友禅流し
が見られるのは浅野川。浅野川は友禅に適した軟水であること。
友禅は冬の寒い水で糊を落とし生地を引き締め染料をピシッと定着させる。
虫食葉(わくらば)といわれる写実的な自然描写の表現があること。
加賀友禅の文様は日本画調の着る絵画であることなどなど。
加賀友禅の魅力についてたっぷりお話されました。

ミス加賀友禅のお二人。日本画調の加賀友禅の振袖とっても素敵ですね~ドキドキ


作家色の強い加賀友禅は、私の中では美人でないと着こなせない、美人きものだと思って
おりまして、自分では着こなすことができないと、なかなか手が出せずにおります汗
いつかは鶴賀さんのように美しく着こなせるようになりたいものです~。
年齢というより素材の問題でムズカシイでしょうかね…(・_・;)

でも、こんな加賀友禅のショールならいいかも~っと、こちらをいただきました(〃∇〃)ドキドキ

春先のお出掛けに重宝しそうです(^-^) 

無地の道行にサラッと羽織ると華やか度があがりそう。華美でなく上品なのが合格


加賀友禅伝統産業会館の紙袋は日本の色名と浅野川での友禅流しが描かれていました。


加賀友禅のぞうりの花緒も素敵ですねドキドキ


牛首紬もありました! こちらも見応えあり。
ご一緒した方は素敵な夏牛首を見つけてました。産地直下ならでは~。


加賀友禅の手描き体験や加賀刺繍、九谷焼の絵つけ体験のワークショップもあります。

お茶席もあり。


明治中期から後染め加工のきものになっていく牛首紬。
こちらは、小紋染めされた牛首紬の羽織。

制作は明治時代に織られ、大正時代に染められたもの。


こちらは、刺繍や箔の加工も施された加賀友禅。

やはり時代とともに移り変わっていくものですね。それもまた楽し。


加賀前田藩は外様大名であったため、徳川幕府に警戒されないよう芸術系の産業や工芸を
奨励しました。それは加賀友禅の発展の礎となり今日に伝わっています。

雪景色の東京です。
皆さま足元をお気をつけ下さいませ。私も気をつけます…(・_・;)

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