芭蕉布づくりワークショップ•苧剥ぎ at 喜如嘉の糸芭蕉畑 / 琉球染織巡りの旅 その3 のつづき

「苧引き(ウービキ)」ですビックリマーク 芭蕉布の良し悪しに大きく影響する重要な工程。


苧炊きし束ねた皮は水洗いをして木灰汁を落とし竹ざるにいれて水分を落とします。
束ねてある皮を解いて、根のほうを右にして膝前に横に流して置きます。
根のほう、天のほうというという植物が土にあった姿が糸づくりでも重要となります。
お茶の炭点前に似ているひらめき電球

苧引きでつかうエービーといわれる竹ばさみはやんばる竹を二つ割りにしてつくったもの。
不純物がキレイにとれるかどうかは、このエービーによって違うようです。


ご指導してくださったのは、若い女性でした。

まず1枚の皮を2~3枚に裂きます。

裂いた皮を指に引っ掛けて安定させるようにして右手に持たせます。
この動作がお茶の袱紗さばきにとても似ているひらめき電球

左手に持ったエービーでしっかり挟んで、

根の方向に向かってしごきます。

2~3回しごいて、繊維についている不純物を取り除きます。

さらに持ち替えて反対側も2~3回しごきます。

整えるために最後にもう1回しごいて根のほうを頭にして自分の左側へ。
しごきながら、固くて色が残っているものは経糸に柔らかいものは緯糸にわけます。

こちらはプロの方が苧引きされたもの。やっぱり輝きが違いますね(^_^;)


手早く不純物を取り除くことが要されるこの作業に無駄な動きはありません。
美しいものをつくるときはその所作も美しい…。
苧引きはお茶のお点前ととても共通することが多かったです。


次は「苧績み」です(^-^)/

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