「暑さ寒さも彼岸まで」
本当に…。いきなり秋がやってきたようです。

高麗川の蛇行によってつくられた形が巾着袋のようなことから巾着田と呼ばれるように
なったという、曼珠沙華の群生地。500万本の曼珠沙華が今年も見頃を迎えています。

美しいものには毒があるといいますが、曼珠沙華は根も茎も有毒で死に至ることもあります。
きもの カンタービレ♪

季節が移り変わるころに時に活躍する単衣の紬。
琉球絣ですか?とよく聞かれますが、米琉といわれる置賜紬のひとつです。

米沢、長井、白鷹で生産されている紬の総称を置賜紬といいます。
名君として有名な米沢藩9代目藩主上杉鷹山は藩の財政立て直しの政策として、
養蚕を奨励し越後や京都から織物の職人を集め技術を習得させ技術を定着させました。
その技術は現在まで受け継がれています。

江戸時代、北前船の交流によって北に運ばれた琉球の織物は千石船に積まれて最上川を
遡って山形県長井市の辺りまで運ばれていました。
それによって長井紬には琉球絣模様のものがたくさんあります。明治8年(1875年)から
琉球色の強い長井紬は米琉といわれ、明治後期にはたくさんつくられていたのだそうです。
戦後技術が途絶えてしまいますが置賜紬伝統織物協同組合連合会の研究によって、
隆盛を誇った頃の米琉が復興されました。

先日着ていたこちらも米琉
きもの カンタービレ♪

民芸色の強い絣織物は「手間がかかるのに売れない」ということで、生産が激減しています。
都会の街並にあうきものとはいえませんが、私は、民芸色の強い絣や日本の四季を写しとった
ような色鮮やかな友禅が好きです。
時と場合にもよりますが、周りから浮き立たないことを考えるより、きものらしいきもので、
四季を謳歌するような装いを楽しみたいと思っています♪

【9月22日の装い】東京◇晴れ(湿度は低いが陽射しが強い)/ 最低気温23℃ 最高気温30℃
陽射しを遮るものが全くない野球場のグランドのど真ん中。日傘がさせない状況では、
帽子がかぶりたくなります。きものに帽子…。新島八重の摸倣かしら。あ、銃もある(・_・;)

赤色地の米琉に唐花文様のすくい織の夏帯をコーディネート。銀杏文様の日傘はひびのこづえ。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
楊柳の帯あげは渡敬、帯〆は龍工房
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
小鳥に山帰来のバッグは松枝忍、ぞうりは菱屋カレンブロッソの花緒サンダル
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪

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