有職文化研究所主催による「雑事抄を中心に宮廷装束を見る」勉強会へメモ
『装束雑事抄』とは、衣紋道の家である高倉家に伝わる装束に関するアレコレを記した
古文書のことです。この雑事抄を読み解きながら装束について学びます。
きもの カンタービレ♪
展示されていたのは、左から、夏物の布衣(ほうい)の狩衣、固織物の小直衣、半尻
きもの カンタービレ♪
特別な直衣である「小直衣(このうし)」のくだりでした。
小直衣は、直衣や束帯の袍の裾についている襴を狩衣につけた装束のこと。
親王のものは「そばつづき」上皇のものは「甘の御衣(かんのおんぞ)」といわれます。
五摂家(関白に任ぜられる家)のものは大臣になったら狩衣をやめて襴のついた小直衣を着し、
以外は大将に任ぜられたら小直衣を着す。そして小直衣を着たら、再び狩衣を着ることはないひらめき電球
大臣は院参の際には小直衣を着す。下具は冬は袙か絹、夏は単か絹。
常(日常)には夏冬とも大帷子だけで良い。
きもの カンタービレ♪

狩衣は私的なものなので色や文様に制約はありませんが、年齢を表示する約束事があります。
最も細かく年齢を示すのは、袖括りの紐の種類。
15歳以下は紅白左右撚りの毛抜形。25歳くらいから、萌黄、紫、紺、浅葱、白のだんの平組紐。
裏のない単衣の狩衣には白糸の左右撚り。
きもの カンタービレ♪

半尻は狩衣の一種で、後ろ身頃の裾が短く仕立てられています。
半尻の色、夏冬、衣文(着方)、帯などは狩衣に同じ。
現在、皇族男子の着袴の儀で用いられているのは、半尻の装束。
皇太子殿下、秋篠宮さま、秋篠宮悠仁さまの着袴の儀でも半尻の装束でした。
きもの カンタービレ♪

皇室の装束のお話をお聞きすると、さまざまなこともわかったり…。有職故実も皇室のお話も
興味が尽きることがありません。どちらも複雑ではありますが、理由があり、そして美しい…。

高倉流宗会頭の仙石宗久先生とカメラ
最近、仙石先生のご先祖にあたる武将の漫画「センゴク天正記」を読み始めました! 
きもの カンタービレ♪

床の間の室礼のお軸は、後水尾天皇の親王であられた、真敬親王御真筆の観音像。
きもの カンタービレ♪
水紋の表装も美しい~。とても丁寧に描かれている瀧観観音像でした。
きもの カンタービレ♪

【8月5日の装い】東京◇晴れ(蒸し暑いが風があり) / 最低気温27℃ 最高気温32℃

千總の鷺草文様の絽の小紋に霞取りに秋草文様の織なごや帯をコーディネート
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
鷺が羽を広げたようにみえる鷺草の花。とても好きな夏の花ですドキドキ
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
栗鼠と天使が刺繍された日傘はHANWAY、更紗の籠バッグは松枝忍
きもの カンタービレ♪

夏のお出掛けはゲリラ豪雨が怖い(ノ_-。)
夏らしい絽の小紋をたくさん着たいけれど、う~ん、今日はどうしよう。。。


きもの カンタービレ♪ Facebookページ