ブログが大渋滞中です(@_@);;;
まずは、2013年春 京都~丹後の旅のつづきをUPいたします。
きもの文化検定の工房見学レポ(ローラー捺染、インクジェット友禅)は別の機会に。
舞妓さんの店だし、お茶屋さん、刺繍工房レポに関しましては、奈良、出雲レポの後、
おそらく葵祭後になると思います。
いずれもリアルタイム記事と併走しつつなので、時系列がわかりにくくなると思いますが、
レポがUPし終えたら、まとめリンクをつくりますm(_ _ )m

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天座~上世屋の春 / 2013年春 京都~丹後の旅 その7 のつづきです(^-^)/

ここには日本昔話にでてきそうな情景が広がっていました。春の光が優しい~キラキラ
きもの カンタービレ♪

丹後地方の方言で手伝うことを、コウリョク(合力)というのだそうです。
上世屋の人々は子供から大人までみんなで力をあわせて、昔ながらの手植えや天日干し
でお米をつくり棚田を守っています。
きもの カンタービレ♪
ここは合力の家。
大正生まれの大江千代子さんを追った写真から、自然と寄り添いながら暮らす昔ながらの
生活に触れることができます。
ご説明くださっているのは、藤織伝承人の井之本秦さん。
これらの写真はすべて井之本さんの撮影によるもの。千代子さんの魅力に溢れています。
きもの カンタービレ♪
畳みの縁は藤布。簾戸の夏座敷に合いそうです!
きもの カンタービレ♪
襖絵には上世屋の風景が描かれています。
きもの カンタービレ♪

生活の糧であった藤布を世屋の人は「のの」と呼びます。
世屋の冬は豪雪だそうで、雪の中で家に籠って昔ながらの藤の繊維を績み一本の糸に
していく作業が受け継がれたのだそう。高齢化が進み技術の伝承が危ぶまれたことから
講習会が開かれ今は講習修了生有志によって丹後藤織り保存会が発足されています。
きもの カンタービレ♪
藤布の原料となるのは、丹後の山に自生する藤。
春に咲く藤の花で藤の木が自生する場所を確認しておいて藤伐りにでかけるのだとか。
きもの カンタービレ♪
春の藤には水気があるので藤蔓を伐った山で皮を剥ぎ、秋の藤は蔓のまま持ち帰って
水に浸けてから剥ぐのだそう。
きもの カンタービレ♪
藤蔓は、鬼皮、中皮(アラソ)、芯の3層からできていて、藤布につかわれるのは中皮の部分。
きもの カンタービレ♪
藤布の魅力はゴツゴツした固い藤の蔓がたくさんの工程を経て柔らかい布へと変貌して
いくことでしょうか。自然な色と素朴な風合に魅かれてしまいます。

ちなみに藤布でつくられたものを着てみるとこんな感じ。
右の牛田織物会長夫人が着用された藤布ジャケット、とっても素敵でした(^∇^)/
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
私は帯か藤布でつくられたぞうりが欲しい。でも履き心地は謎なのだそう。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

丹後藤織り保存会が開講している「藤織り講習会」は今年で29回を迎えます。
藤伐りから機織りまでの工程を半年がかりで年7回泊まりで体験していくというもの。
とっても楽しそうです(^∇^)
きもの カンタービレ♪

この後は、藤織り伝承交流館にてさらに詳しく伺います(^-^)/


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