衣紋道高倉流東京道場のお雛さま茶話会へぼんぼり
きもの カンタービレ♪

五衣唐衣と束帯の展示を見て、お茶と桜餅もいただけます:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
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高倉流宗会頭の仙石宗久先生による雛祭りのお話ぼんぼり・・・?
日本古来のみそぎによる祓いの考え方、雛人形の起源となった人形(ひとがた)、源氏物語や
紫式部日記にでてくる「ひひな」、人形とひひなの混同、それによって生まれた「雛祭り」。
古来中国(三国志の魏の国)であった上巳の日に川で身を清め不浄を祓う習慣の上巳の祓
の考え方と日本古来のみそぎはとても似ています。もともとは粗末なものであった水に流して
厄を祓う人形(ひとがた)と、遊びに用いる華麗な装いの人形(にんぎょう)が混同され、流し雛
の風習や雛人形を飾る風習へと発展していったのだそうです。
人形の服装は身分を呈示しているので、人形遊びは有職故実を学びながら身につけるもの
であったというお話もありました。
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さらに、雛人形の装束のひとつひとつを解説φ(.. )
雛人形の装束はデフォルメされているものばかりなので、本来の装束に忠実ではないそう。
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お雛様の冠は天冠。能楽では天女や女神のような人でない天人が身につけています。
女性天皇(明正天皇、後桜町天皇)が身につけたのは宝冠なのだそうです。
雛人形では、お内裏さまとお雛さまどちらも天皇というわけにはいかないので、
天冠なのではというお話でした。
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俗に左大臣といわれる随身の装束は武官装束なので左大臣というよりは左近衛中将。
冠は巻纓冠。何かあった時にすぐに動けます!という機動力のよさを表しています。
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巻纓冠を固定する老懸(おいかけ)。天皇のより近くに仕える人は紫の紐、その他の人は
紺の紐なのだそうです。
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五人囃子の童の髪型についても解説してくださいました。童の髪型にも謂れがあり面白い。
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柳でできた台の上に沓をもつ、仕丁。
昭和天皇の葬儀の際、棺の後には沓もちがついていたそうです。
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お道具のひとつひとつについても解説がありました。
雛人形には立ち雛と坐り雛がありますが、古いのは立ち雛のほう。坐り雛は装飾の要素が
強まってから一般化していきます。
雛人形は身分の高い人を模していたので、目の高さ以上に飾ることが多く、箪笥の上に
おいていたのが、引き出しをだして毛氈を引き段飾りとなっていたのだそうですひらめき電球
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武家や庶民の雛人形はデフォルメされて見栄えの良いようにつくられましたが、公家の間では
有職故実に忠実な人形が江戸時代後期につくられるようになります。
公家の実際の儀式の礼式にかなうようになっていたのだそう。宮中の服装を司った高倉家の
何ちなんで高倉雛といわれます。または有職雛とも。

公家の社会では、段に飾るものではなく昔ながらに床や畳の上に置くのが普通であり、
雛人形の装束はその家に相応しいものを仕立てたのだそうです。
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※仙石宗久先生のお話といただいたレジュメより抜粋してまとめさせていただきました。

講義の後半、甘酒とお菓子がヽ(゚◇゚ )ノ
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たかくら会の行事は、会の方の心配りが行き届いていて素晴らしいです!
いつも本当にありがとうございますm(_ _ )m

【3月7日の装い】
染めの北川の松竹梅の小紋に御簾と香炉に薫き染められる装束が描かれた墨色の染め帯
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蝶の飛び絞りの帯あげは京都きねや、帯〆は五嶋組紐
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バッグはかづら清老舗。山口美術織物の生地で持ち手の組紐の丸留はこだわりの墨色です。
古典的な松竹梅文様ですが、空間があるので野暮ったくなりすぎずモダンな印象。
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蜜柑色の絵羽の道行。この色はとても合わせやすいです。
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