「琳派芸術Ⅱ」展を鑑賞に出光美術館へサーチ ※最終日です!
きもの カンタービレ♪

先月、丸の内カフェSEEKアートサロンで行われた出光美術館学芸員の宗像晋作さんによる
『江戸の琳派絵師•酒井抱一』のお話をお聞きしていたので確認しつつじっくりと鑑賞目
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「琳派」とは、桃山時代後期に京都の俵屋宗達、本阿弥光悦からはじまり、尾形光琳、乾山
によって発展し、酒井抱一、鈴木其一が江戸にて大成させた同傾向の表現方法を用いる流派。
狩野派のような絵師集団でなく、先人への敬意で継承された美意識の系譜であって、琳派
という呼称は後世つくられたものです。

今年は酒井抱一の生誕250年という記念すべき年で、さまざまな展示会が目白押しメジロ
大名家姫路城藩主の孫として江戸で生まれた抱一は、茶道、香道、絵画、和歌、能、俳諧を
嗜みますが、絵師としての才を発揮!文化を愛した家風と大名家としての余裕からか繊細で
詩情豊かで品がある作品を生みだします。
つかわれている画材はすべて良質なもので色彩の発色が明るく美しいです。

「十二ヶ月花鳥図貼付屏風」酒井抱一 ◇出光美術館蔵
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抱一の描く花鳥は丁寧に描かれ貴品がありますキラキラ
目立たないですが、虫も所々にしっかりと描かれているので探すのも一興。
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光琳に心酔していた抱一は同じ題材でさまざまな画を描いています。
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宗達の作品が原画となり、光琳がこの忠実な模写として制作した作品を元に抱一が描いた
風神雷神。琳派芸術の粋を象徴するような作品ですね。
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「風神雷神図屏風」酒井抱一 ◇出光美術館蔵
入って右手にバーンと飾られ、インパクト大ですビックリマーク
宗達の描いた風神雷神は恐ろしい形相をしていますが、抱一が描いた神は世俗的です。
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「八ツ橋図屏風」酒井抱一 ◇出光美術館蔵
この六曲一双屏風の展示の仕方がとても良かったです合格
一段下がったところに展示されその前に椅子もあったので、座って、目の前で、
ちょっと上からと様々な目線で見ることができました。
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「紅白梅図屏風」酒井抱一 ◇出光美術館蔵
この作品は別の屏風の裏絵であったことが指摘されています。
屏風を折り畳んだときに紅梅の顔料と接する部分が黒変していて、通常とは逆の折り畳み方
をしたときの位置にその変化があらわれているのだとか。
表絵は何だったのでしょう? 光琳の金の紅白梅図?

学芸員の宗像さんによると、「抱一には闇夜にそそぐ繊細な月光に着目した絵画作品や
俳句がある。そうした感性が、宗達や光琳の明るい陽光を思わせる金の世界とは異なった
繊細な銀の世界へ自己の創造性を発揮させている」とのこと。
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「糸桜•萩図」酒井抱一 ◇出光美術館蔵
自詠の句を短冊と色紙にしたためて、絵の中に描きこんでいます。
こういった機知に富んだ作品もたくさんあります。
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鈴木其一の作品もあり見応えは十分合格
尾形乾山、仁阿弥道八などもじっくりと鑑賞できました。
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【12月16日の装い】 
紅型風小紋に木立に小鳥の織なごや帯をコーディネート。
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梅の絞りの帯あげは銀座くのや、帯〆は龍工房
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ビーズ刺繍のバッグはジャマン•ピュエッシュ、ぞうりは神田•胡蝶
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