「根付 高円宮コレクション」展 at 東京国立博物館 総合文化展

この秋は美術展が充実して楽しみがいっぱいでした
毎日欠かさず更新しているにも関わらず、取りこぼしてしまった記事もいくつか…
関連事項を交えつつ、追々ご紹介させていただくつもりです。

東京国立博物館本館 高円宮コレクション室では「根付 高円宮コレクション」が開催中
(～12月25日まで)


「根付」とは、ポケットのなかった江戸時代より印籠や巾着、煙草入れなどを男性の
半幅帯から吊るすために紐の先に結わえて留め具とした日本独自の細密彫刻のことです。
日本よりも海外にコレクターが多く「netsuke」という単語は、日本人よりも日本に
来ている外国人のほうが知っているかもしれません(-。－；)
現代でいえば、携帯ストラップのようなものでしょうね。


高円宮憲仁親王殿下は、生前より海外コレクターに人気のある根付を日本国内でも評価し、
優れたコレクションとして遺そうと、妃殿下とともに根付の蒐集に積極的に取り組まれました。
根付には「古根付」といわれる江戸時代のものから「現代根付」といわれる近世のものがあり、
高円宮コレクションは主に現代根付が多いようです。
今年11月21日が高円宮殿下ご逝去から10年になることから殿下を偲んで東京国立博物館に
おいて寄贈されたコレクションが一堂に公開されています。


コレクションルームは他の展示室とはまったく違う雰囲気で重厚なつくりになっています。




どことなくユーモラスなものがたくさんあって、高円宮さまのお人柄が偲ばれます。





総合文化展の中でも展示されていました （こちらは～12月9日まで•展示替えあり)





意外と知られていませんが、東京国立博物館の総合文化展(常設展)では一部写真撮影
が一般にも許可されています。撮影禁止のマークがあるものはもちろんダメです。


特別展会場での撮影は禁止されています。「きものカンタービレ♪」で撮影及び掲載されて
いるものは、内覧会、PRESSとしてなど、すべて許可をいただいているものです。


※三脚の使用、フラッシュ撮影は禁止されています←シャッター音を消すのも含め鉄則です

パリへ行ったらルーブル、ロンドンへ行ったら大英博物館、ニューヨークへ行ったらメトロポリタン
と美術館めぐりしていても、東京国立博物館の常設展は見ていない方、いらっしゃるのでは？
東京国立博物館はじっくり見ようと思ったら丸1日はかかりますが、建物めぐり、仏像めぐり、
教科書に載っている美術めぐりとテーマを決めて観覧していくのがおススメです
灯台下暗し、新しい発見があるかもしれません:*:・(￣∀￣)・:*: